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〈おぎオンマのちょっと一息 15〉車でのよい旅

夫が、4年前の5月に東京に単身赴任して借りたワンルームを解約した。この数か月は大阪にも仕事があり、週末は大阪で過ごしていた。そして3月に入ったある日、新型コロナの感染を避けるために移動を控えるよう職場…

〈おぎオンマのちょっと一息 12〉脳の鍛え方

喉のところまで出かかっているのに思い出せないもどかしさを、毎回、味わわせてくれるのは「カタバミ」という名前だ。末っ子が中学の頃、葉で十円玉を磨くと酸でピカピカになるという実験の話をしてくれた。「ああ、…

〈おぎオンマのちょっと一息 11〉埼玉朝鮮幼稚園とオモニ

埼玉朝鮮幼稚園での生活が、人生で初めての集団生活である。当時の私の写真を見て、子ども達は「オンマ、ぼうっとした子やったやろ?」と言う。確かに要領は悪かった。昼寝の思い出がある。全員が寝静まったと判断し…

〈おぎオンマのちょっと一息 10〉外国語教育の多様化を

英語ができるようになりたいと初めて思ったのは、大学入試を控えた高3の頃だった。高1の時に英語担当の先生の何かが嫌で、授業を聞かなくなった。まったく愚かなことだ。そこから付け焼刃の受験勉強でなんとか大学…

〈おぎオンマのちょっと一息 9〉朝鮮のパスポート

結婚25周年なので、奮発して海外旅行をすることにした。飛行機で3時間の亜熱帯の国だ。夏休みも取れないほど忙しい夫に、3泊4日の旅行が可能なのか、不安を感じながら航空券とホテルを予約した。

〈おぎオンマのちょっと一息 8〉良い隣人に囲まれて

住む所は選べても、隣人は選べない。良い隣人たちに囲まれているのは、幸運なことだと思う。最初の子を産んだ年に住み始めて20数年になる。私道を挟んで15軒の家がコの字に並んでいる。この間に孫ができた人も多…

〈おぎオンマのちょっと一息 7〉私のみる夢

幼い頃ハンメから電話が来ると、まずは蔚山なまりで「学校にはちゃんと通っているか」と聞かれた。そして、何か変わったことはないかと問われ、無いと答える。「アボジは? オモニは?」と個別に確認される。要件は…