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〈人物で見る日本の朝鮮観〉中野正剛(下)

中野は「同化政策論」中に「皇族を奉戴し、参政権を与へよ」という一項を立て「余は人類なるものの性情より推して、圧制の決して新附の民を御する所以に非ざるを説きたり。~鮮人に参政権を与ふるの準備をなすと同時…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉布施辰治

布施辰治(1880~1953)は弁護士である。日本流に言えば明治、大正、昭和の三代にわたって、終始一貫、「民衆の味方」「弱く貧しき無産者の友」とする立場に徹した人物であるが、併せて、あの植民地統治下、…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉吉野作造(下)

吉野は1916年6月号の「中央公論」に「満韓を視察して」というかなり長文の論文を発表する。これは、吉野にとって、その朝鮮認識において大転換をなす第二段階の始まりをなす論文であった。吉野は1916年3月…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉吉野作造(上)

吉野作造(1878~1933)は政治学者で「大正デモクラシー」の主唱者、そして果敢なる実践者として日本現代史に燦然と輝く星である。彼の唱えた民本主義は大正時代を貫く主潮となって、あの制約された時代に民…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉片山潜

片山潜(1859~1933)は、明治の初期社会主義の先達の一人であり、後にはコミンテルン(第3インター)の中央委員となり、国際共産主義運動の指導部にあって各国の共産主義運動に大きな影響を与えた人物とし…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉芥川龍之介

芥川龍之介(1892~1927)は近代日本文学を代表するあまりにも有名な小説家である。 「羅生門」「鼻」「芋粥」などの初期の作品にみられる日本の古典に材を採ったものや、ヨーロッパ、中国に材を求める、そ…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉幸徳秋水(下)

明治34年1901年4月、幸徳秋水は「廿世紀之怪物帝国主義」を刊行した。この著で秋水は、帝国主義は愛国心を経となし、軍国主義を緯となす、として、所謂、愛国心と軍国主義を批判した。しかし秋水は、日本の愛…