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〈くらしの周辺〉時代と朝鮮籍と海外生活(5)/金賢

これまでの連載で、海外で朝鮮籍、DPRKのパスポートを持ちながらの生活について書いた。このように制裁を毎年のように受けてきて、世界情勢にアンテナを張るようになり、その経験よりさらに歴史をさかのぼり学び…

〈くらしの周辺〉時代と朝鮮籍と海外生活(2)/金賢

就労ビザが付与され、無事に働きはじめて1週目、会社の人事部から銀行口座番号を通知するようにと言われ、口座を開設しに行った。驚くことに、学生生活の2年間は収入がなかったため、銀行口座なしで乗りきったのだ…

〈くらしの周辺〉時代と朝鮮籍と海外生活(1)/金賢

2013年、私はシンガポールで就職活動真っ最中であった。12年よりシンガポール国立大学の修士課程に留学し、海外で生きていく楽しさと厳しさを実感しながら、もう数年は現地で成長したいと思い履歴書を企業に送…

〈くらしの周辺〉活動と仕事/都鍾宇

「どうせ働くなら、人から必要とされる仕事をしたい」 そんな夢のようなことを抱きながら10代を漠然と過ごした。28歳まで定職に就かずにフリーターをしていた私は、色んな偶然が重なって会社を立ち上げることに…

〈くらしの周辺〉葛藤/都鍾宇

民族名で日本学校に行ってた時、気になってなぜ本名で日本の学校に通わせたか父に聞くと「朝鮮人が嫌いだったから」とよくわからない返答があった。 思春期の自分としては面倒なことは勘弁してほしかったが、父は自…

〈くらしの周辺〉分断の経験/都鍾宇

病気以外で母が寝込んだことがある。大学2年生のときに私が朝鮮を訪問すると言い出したからだ。 日本の学校に通わせたはずの息子が、日本の報道でしか知らない朝鮮に行くと聞き母はとても狼狽した。その日を境に、…

〈くらしの周辺〉同胞社会での経験を振り返って/都鍾宇

「子どもをウリハッキョに送るつもりか?」 結婚式前日に母から問いかけられた言葉だ。「うん、そのつもりやで」私は自信をもって答えた。 10年前に高校の同級生に誘われ、留学同で何となく活動を始めた。 大阪…