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〈朝鮮歴史人物〉高句麗の国力強化に寄与した広開土王(2)

高句麗の第22代王である小獣林王には息子がいなかった。そのため王位を継ぐ太子が無く、弟の伊連(故国壌王)が王位を継ぐことになったものの、彼にもやはり息子が生まれなかった。 高句麗第23代王の故国壌王は…

越北科学者、李升基博士の家族史

化学、医学、音楽各界に人材輩出 チョン・チャンヒョン(国民大学教授) 平壌を訪問した際、ガイドとして出てくる北の民族和解協議会関係者に、ときどき戸惑うことがある。2008年6月にリ・オク教授に会った時…

〈朝鮮歴史人物〉高句麗の国力強化に寄与した広開土王(1)

「ワー! ワー!」 兵士たちが四方から山に棲む獣を追い込む。一方では、獣たちが逃れようとあがき山林の中を縦横に駆け回り、もう一方では、それを捕えようと兵士たちが槍を持って追いかける。 今日は狩猟の最終…

〈朝鮮歴史人物〉百歳老将、明臨答夫(2)

明臨答夫は、これからの戦いを頭の中でじっくり描きながら城を出た。 椽那部出身の早衣であった明臨答夫は165年、暴君の次大王を処断し、新大王を擁立するのに貢献した高句麗の大臣であった。

〈朝鮮歴史人物〉百歳老将、明臨答夫(1)

160年代後半期に入り、扶余と玄菟郡(後漢の東北辺境の州、郡のひとつ)の間で始まった戦いにより高句麗には一時有利な情勢が醸成された。 情勢を適時に読み取った高句麗は、漢(後漢)が混乱した状態にある絶好…

〈朝鮮歴史人物〉東方強国-高句麗の始祖・東明王(5)

「あなたのお父様は普通の人ではありません。この国に受け入れられず、南に逃げて国を建て王になりました。逃れる際に私に、『お前がもしも息子を産んだら、私の遺物が七角形の石の上の、松の木の下に埋まっていると…

〈朝鮮歴史人物〉東方強国-高句麗の始祖・東明王(4)

高句麗の初めての首都である卒本は、今日の中国遼寧省桓仁県付近である。そこの五女山(海抜820m)にある昔の高句麗山城は、周りが2,440mで比較的大きな山城だ。 この山城は東、西、南側は大きく平たい石…

〈朝鮮歴史人物〉東方強国-高句麗の始祖・東明王(3)

この時、句麗の北に位置していた靺鞨族が、機会あるごとに句麗に入ってきては民の生命や財物を奪っていた。朱蒙は、部下と共に召西奴の助力を得て靺鞨族を制圧し、降伏させた。これによって朱蒙の名声はいっそう高ま…

〈歴史×状況×言葉 32〉中野重治(5)

中野重治の、敗戦直後における朝鮮人への同情や親近感、連帯と共闘の意識の一方では、植民地支配者、加害者としての自覚を欠いた、蔑視的な朝鮮人描写が登場していたこと、またそれらはサンフランシスコ条約・日米安…