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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 41〉連帯の神話を超えるために/書評・廣瀬陽一「中野重治と朝鮮問題」を読む

2022年02月20日 09:11 寄稿

廣瀬陽一著「中野重治と朝鮮問題――連帯の神話を超えて」(2021年12月 青弓社刊)

廣瀬陽一著「中野重治と朝鮮問題――連帯の神話を超えて」が手元に届いた。終生朝鮮と向き合い続けた中野重治の朝鮮認識、その変容と発展の過程について、主として敗戦後から晩年までのテクストを、朝鮮、在日朝鮮人をめぐる諸言説とともに読み込み、これまで決して体系的には取り組まれてこなかったその全体像を、重要な主題別に、かつ時系列的にも確認できるよう整理した、貴重な仕事である。

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