躍動する姿、未来への道しるべ/広島初中高創立75周年記念公演


約540人が観覧

広島初中高創立75周年記念公演「躍動」が22日、JMSアステールプラザ大ホールで行われた。

総聯広島県本部の呂世珍委員長、75周年記念事業実行委員会の李英一実行委員長(広島県商工会会長)をはじめとする実行委員と、同校の園児・児童・生徒、教職員、保護者、卒業生をはじめとする県内同胞たち、広島朝高学区の岡山・四国初中の児童・生徒、日本市民ら約540人が公演を観覧した。

学校創立75周年記念事業の目玉行事として、今年5月より本格的な準備を進めてきた本公演には、附属幼稚班の園児から高級部3年生までの全校生のみならず、保護者や朝青世代の卒業生たちがゲスト出演した。

公演では、記念事業のテーマである「躍動」を3部構成のステージで表現。舞台上で繰り広げられる歌や踊り、映像、詩など、参加者たちのはつらつとした姿を通じて、夢の「100年学校」をつくろうとする関係者たちの決心を存分にアピールした。

会場は、民族教育をより一層発展させ、皆が一丸となって学校を守っていこうという地域同胞たちの熱気に包まれた。

真剣に考える契機

会場を訪れた一般社団法人広島教育会館・西迫利孝理事長は「『躍動』という言葉どおりの公演で大変感銘を受けた。そして広島初中高における教育のすばらしさを感じた」と述べながら、自身が過去に勤務した小学校を思い出してはこう語った。

「公演を見ながら、以前勤務していた忠海東小学校のことを思い出した。忠海東小学校は漁業地域に対する差別からの解放を願う保護者や地域住民の強い要求運動によってできた学校だった。学校に対する期待も大きく、学校を中心に地域がまとまり、学校への協力をおしまない人たちで溢れていた。忠海東小学校は、児童数の減少によって幕を閉じたが、学校への熱い思いや歴史が消されてしまってはならないと思う。75周年を契機として、広島初中高がさらに『躍動』していくことを願っている」

また女性同盟広島・北支部の趙明子委員長は、「感動の一言に尽きる公演で、こどもたちの純粋な心、切実な思いが伝わり、涙が止まらなかった。すべての構成が良くできていて舞台から一時も目が離せなかった」と感想を述べた。そのうえで、趙委員長は「このステージに立つ子どもたちの笑顔と、その子たちが通う学校を本当に守っていかなければならないし、どうすれば守れるのかを改めて真剣に考えさせてくれた公演だった」と語った。

思いを形に

記念公演企画のはじまりは、今年2月にあった広島初中高の全校園児・児童・生徒と、教職員たちによる75周年記念事業決起集会の直後、当時高2を対象とした進路講習の座談会に李実行委員長が講師として招かれたことにあった。

座談会で、李実行委員長は、ウリハッキョの可能性やいいところについて「思いつくだけ書いてみなさい」と生徒たちに呼びかけた。すると生徒たちは、いつの間にかたくさんの「ウリハッキョ自慢を書き留めていた」。

その内容を見た時、李実行委員長は「躍動する未来を思うと胸が躍ったのと同時に、この子たちの思いを絶対に形にしてあげなければ、それが大人の役目だと固く誓った」と話す。これが記念公演を開催する大きなきっかけとなった。

公演を終えて、李英一実行委員長は「何よりも素晴らしい公演を披露してくれた全校園児・児童・生徒、そして教職員たちに敬意と感謝を、また公演を成功させるために尽力してくれた実行委員たちに感謝の思いを伝えたい。今日の公演は、12年前の特別公演『在掌』で見たキラキラと輝く子どもたちの姿と変わらない、広島同胞社会を大きく躍動させ、新たな歴史の1ページを開いた公演だった」と語った。

李実行委員長は、コロナ禍というこれまでとは異なる日常のなかで、たくさんの困難を乗り越えて今日という日に、民族教育のすばらしさをアピールし、感動と勇気を与えてくれた子どもたちの躍動する姿が「これから100年学校を目指すうえでの道しるべになった」と言及。そのうえで「ウリハッキョの子どもたちは広島同胞社会の未来であり宝だ。今日の公演の成功を励みに、同胞たちの思いを結集させ、来月行われる連合同窓会に向けて拍車をかけていきたい」と語った。

【75周年記念事業実行委員会】