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短編小説「春の農村にやってきた青年」18/千世鳳

2021年11月30日 06:17 短編小説

……こりゃあ、いったいどうしたわけだろう! チベギの話では、精米所のモーターくらい大きなものでなければ風はおこせないと言っていたのに、こんなちっぽけなものが風をおこしてる? こりゃあ、まったく驚いたわい……

彼はモーターをじろじろ見ながらひざをまげて土間に腰をおろすと煙草入れを取り出した。なにか、脳天をがんとやられたようにぼんやりとしていた。

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