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短編小説「幸福」25/石潤基

2021年10月02日 08:11 文化・歴史

4年有余にわたる血のにじむ研究過程に対する話は、これで全部だった。それは、たんに亨鎮が自分のテーマを、玉珠さんと勝載くんの幸福だけに置いたからではないと私は思う。私は新聞社の同僚たちから、彼の話を取材することは大変困難だと何度も聞いたし、そのために私まで彼について語らせる補充的な取材対象にされたものだ。

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