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〈特集・ウリハッキョの今〉岐阜初中/仲睦まじく豊かで活力にみちた学校

2021年10月26日 15:14 民族教育

今年6月創立60周年記念運動会が行われた(写真は全校生と教職員、県下の同胞ら)

県内唯一の朝鮮学校として、これまで約1千人の卒業生を輩出してきた岐阜朝鮮初中級学校。在校生、卒業生、保護者らはそれぞれ固い絆で結ばれており愛校心も強い。同胞たちが紡いできた岐阜民族教育60年の歴史を振り返る。

民族教育の火を灯し続け

祖国解放後、日本各地で国語講習所が次々と開講されるなか、岐阜県内においても、岐阜市、稲葉郡(当時)、御嵩町など、8ヵ所で講習所が開かれ、民族教育の一歩を踏み出した。

1947年、国語講習所を朝連初等学園に改編し、県内7カ所にて開校。その後、GHQと日本当局の「学校閉鎖令」により朝鮮学校は強制閉鎖された。しかし、同胞たちは県内各所の日本の公立学校内で、民族学級を運営して民族教育の火を灯し続けた。御嵩町の民族学級に通っていた金誠虎さん(71、中級部2期卒)は「倉庫のような建物で授業を受けていた。隣には立派な日本学校が建っていたが、民族学級の児童たちはいずれ朝鮮に帰ろうという思いで一生懸命学んでいた」と当時を振り返る。

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