「同胞社会に力を、朝・日関係に希望を」/金剛山歌劇団新潟公演、19年ぶりに実現


約500人が観覧

2021年金剛山歌劇団アンサンブル公演「SOLL」新潟公演が14日、新潟市内の会場で行われた。

2021年金剛山歌劇団アンサンブル公演「SOLL」新潟公演が14日、新潟市内の会場で行われた。

総聯新潟県本部の金鐘海委員長(公演実行委員長)、金剛山歌劇団の金正守団長、金剛山歌劇団全国後援会の許敬子副会長をはじめとする後援会メンバーたち、同胞や日本市民ら500余人が参加した。

新潟で金剛山歌劇団の公演が行われたのは19年ぶりとなる。

2002年9月17日、朝・日平壌宣言をきっかけに両国の国交正常化に対する高まる期待と逆行した勢力は、拉致問題を口実に反朝鮮・反総聯の世論を助長。朝鮮と日本をつなぐ「万景峰―92」号が往来する新潟にも攻撃が集中し、同胞社会に大きなダメージを与えた。この影響により、それまで毎年行われてきた公演は02年の10月7日を最後に中断されていた。

それから19年の歳月が流れた今年、「金剛山歌劇団の公演を通して、同胞社会と朝・日友好活動の希望を見出そう」「コロナ禍で大変な思いをしている団員たちに少しでも力を与えたい」という活動家や同胞たち、日本の有志たちの熱い思いによって今回のステージが実現した。

全17演目が披露された

「19年ぶりに新潟の皆さんとお会いできたことを本当にうれしく思います。今日の日を心待ちにしていました。数々の困難を乗り越えて、長い歳月を超えて実現した今日の公演。未だ厳しい状況の中、勇気を持って、愛を持ってこの会場に足を運んでくださった皆さま一人ひとりに心から感謝申し上げます」。公演冒頭、司会者の金明姫さんはこのようにあいさつした。

19年間の空白を埋めるように、舞台では団員らが全17つのハイレベルな演目を披露。客席からは何度も大きな拍手が沸き起こった。

会場に訪れた観客たちは公演後、興奮冷めやらぬ様子で感動・感激の言葉を述べた。

原ゆり子(73)さんは「久しぶりに大好きな金剛山歌劇団の公演を見られて感激だ。やっと見られたという思いでいっぱい。新潟初中にいた娘もずっと舞踊をやっていたから懐かしく思った」と話した。

朴世辰さん(75)は「何もかもが素晴らしかった。19年前の公演もとても感動したのを覚えているが、今回はより一層レベルアップしていた。現代的な演出も、古典的な民族楽器の音色も全て自然体で、スッと心に入ってくる。懐かしさと新鮮さ両方を感じられ楽しかった」と述べた。

また「文化の交流は素晴らしい。朝鮮学校の映像と男声2重唱『子どもたちよ、これがウリハッキョだ』を聞き、涙があふれた」(60代)との感想も寄せられた。

上越からの観覧団

この日、会場となった新潟市内から遠く離れた上越地域からも多くの観客たちが。2年前に再建された総聯上越支部の同胞たち、そして上越同胞と日本の友人たちからなる「上越虹の会」のメンバーたち16人は、皆でバスに乗りあって会場を訪れた。

上越地域から16人の観覧団が訪れた

公演後、上越支部の朴英淑副委員長(79)は「最高のステージだった。朝鮮語が分からなくとも、心にしっかり伝わるものがあった。一緒に来た日本の人たちもみんな喜んでくれてとてもうれしい」とほほ笑んだ。

金剛山歌劇団の公演を初めて見たという上越市議の牧田正樹さん(56)は「とても素晴らしい舞台で、圧巻のパフォーマンスだった。衣装もすごく美しかった。32年前、平壌で行われた世界青年祝典に新潟の代表で行った経験があり、懐かしさも感じられた」と話した。

上越支部の金明勲委員長(73)は数年前に大病を患い、この日は車いすに乗って公演を観覧した。「感動して、何回も何回も涙が流れた。来られて本当に良かった」と噛みしめるように伝えた。

(文・李鳳仁、写真・盧琴順)