「主敵は戦争そのもの」「たゆみない自衛力向上」朝鮮が進める国防政策の真髄


金正恩総書記が演説で言明

最先端を突破する朝鮮の戦略戦術兵器は労働党の防衛政策に基づいて開発生産されている。

その政策の真髄は、「自らの力で祖国と人民を守ることであり、絶えず発展向する強力な防衛力によって、その脅威と挑戦も抑止し、平和を頼もしく、揺るぎなく守護すること」にある。平壌で11日に開幕した国防発展展覧会「自衛-2021」の開幕式に出席した金正恩総書記が演説で明かした。

国防発展展覧会「自衛―2021」が開幕した。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

国防力強化に対する二重基準は認めない

朝鮮が到達した国防科学・軍需工業の驚異的な発展レベルとその展望を誇示する展覧会場で国防政策の真髄が公言された。世界的な軍事強国となった朝鮮が目指す進路が確認された。

真髄の第一は「自衛」である。

朝鮮は歴史的に外国の侵略による受難を経験してきた。今日も敵対勢力の恒常的な脅威の中で社会主義を建設している。自衛力を必要なレベルで保持しなければ、外からの軍事的脅威に振り回され、望まぬことを強要され、国家と人民の存在自体も守ることができないという教訓に基づいて国防政策が定められている。

朝鮮は最先端兵器を開発生産しているが、それは誰かとの戦争を前提にしてはおらず、戦争そのものを防ぎ国権を守るために文字通りの戦争抑止力を強化しているに過ぎない。金正恩総書記が演説で表明した立場を認め、受け入れることができる国々にとって、朝鮮の国防力は「脅威」ではない。

一方、朝鮮を敵視する国々は、異なる態度をとっている。これらの国の政治家や軍人の目には、日進月歩する戦略戦術兵器が、自らの攻撃に対する報復手段として、さらには侵攻計画を制圧する先制攻撃の手段として映るだろう。

自衛のために開発生産された兵器をテストすることは自衛権の行使であり、世界各国がその権利を制限されずに行使している。ところが、敵対勢力は自らの武力増強を「対北朝鮮抑止力の確保」と美化し、朝鮮の自衛権レベルの行動を挑発的な「脅威」と見なして制裁を科してきた。米国主導で採択された国連安保理決議もそのような二重基準の産物だ。

戦争そのものを主敵とし、世界トップレベルの自衛力を備えた戦略国家、軍事大国は、今後、国防力強化措置に対する公正性、客観性、公平性を保障することを強く主張し、その貫徹のために行動すると予想される。

国防発展展覧会に先立って開かれた最高人民会議第14期第5回会議でも断固とした意志が表明された。

金正恩総書記は会議で行った施政演説で、米国の不公正で二重基準的な行動を黙過して放置すれば、敵対勢力がそれを既成事実化して我々を翻弄しようと付け入るかもしれないと指摘、わが国の自主的権利を守るうえで一寸の手加減もあってはならず、われわれの国権を侵害しようとすることに対しては、たとえ些細なことでも絶対に許さずに強力な国家的対応措置を講じなければならないと述べている。

金正恩総書記は、参加者と共に展覧会場を見て回った。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

党大会で示された5カ年計画の実行

国防政策の真髄は、第二に「絶えず発展向上する防衛力」による「頼もしく揺るぎない平和守護」だ。

国防発展展覧会「自衛-2021」には、最近5年間に開発生産された戦略戦術兵器が集結した。

朝鮮初の水爆実験が行われ、労働党第7回大会が開かれたのが2016年だ。翌年の2017年にICBM試射に成功し、国家核武力の完成が金正恩総書記によって宣言された。

それ以降も、より強力な核弾頭が搭載され弾頭操縦能力が向上した全地球圏打撃ロケットが開発生産された。世界の兵器分野で概念すらなかった超強力多連発攻撃兵器である超大型放射砲や通常弾頭の威力が他国のものを圧倒する新型戦術ロケット、中長距離巡航ミサイルをはじめとする先端核戦術兵器も完成した。

国防発展展覧会における金正恩総書記の演説では、国家の安全を守るために「わが党が5年間にわたり断行しなければならなかった死生決断の国防工業革命の道」が回顧された。

2026年までの5年間は「第2次国防工業革命」の期間となる。

今年1月の朝鮮労働党第8回大会で示された国防科学発展及び兵器システム開発5カ年計画にその具体的内容がある。過去5年間に朝鮮が確保した軍事技術的優位性を不可逆的なものにするための5年間の課題の基本骨子は、既存の戦争抑止力を質量ともに強化し自衛のための戦略戦術兵器の開発生産のスピードを加速化させることだ。

国防発展展覧会「自衛―2021」が開幕した。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮の国防政策にはゴールが設定されていない。国家存立の基盤であり、発展の担保となる自衛力は、世界的な兵器開発の趨勢と朝鮮半島周辺の軍事政治環境に合わせて絶えず変わっていくだろう。

「次の世代のためにも我々は強くなければならない、まずは強くなってみてからだ」

金正恩総書記の揺るぎない国防意志が込められた演説の一節だ。

朝鮮の死生決断、金正恩総書記の有言実行は、過去の実績、すなわち展覧会場にずらりと並んだ戦略戦術兵器によって、すでにはっきりと証明されている。

(金志永)


あわせて読みたい