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“再会を心待ちにしている”/中等教育実施75周年に際し祖国から祝賀メッセージ

2021年10月05日 07:50 主要ニュース 共和国

在日朝鮮人中等教育実施75周年(10月5日)に際し、祖国の関係者らが各地の朝鮮学校生徒と教職員に宛てた祝賀メッセージを本紙に寄せた。在日同胞の受け入れ機関である海外同胞事業局のスタッフ、姉妹校の教職員・生徒、平壌ホテルのスタッフらは同胞たちの努力によりこんにちまで連綿と続いてきた民族教育の尊さに触れながら、関係者一同が再会を心待ちにしていると一様に語った。

神戸朝高の姉妹校である康盤石高級中学校からのメッセージ

朝鮮学校生徒たちにエール

「在日朝鮮人中等教育実施75周年を迎え、各地の朝鮮学校教職員、生徒のみなさんに温かいお祝いのあいさつを送ります。世界的な新型コロナウイルス感染拡大でみなさんの祖国訪問が困難となる中、祖国の案内員や運転手たち、姉妹校の教員、生徒たちをはじめとするわれわれ祖国の人民は、祖国訪問を今か今かと待ち望む朝鮮学校の先生方や生徒のみなさんと思いを同じくしています」

キム・ヒョソン処長

そう話すのは、海外同胞事業局9処のキム・ヒョソン処長(52)。海外同胞事業局は朝鮮学校生徒や同胞らが祖国を訪問する際の受け入れ機関だ。「案内員」と呼ばれる同事業局のスタッフたちは生徒たちの滞在期間、生徒たちとすべての行動を共にし、祖国における先生として、時に父母や兄姉として最も身近に接する人々だ。

祖国訪問が中断される前まで、毎年生徒たちに随行したリ・ウノクさん(海外同胞事業局9処部員)は、「中等教育実施75周年の喜ばしい日を迎え、異国の暴風にさらされながらその小さな胸に祖国への思いを刻み、立派な朝鮮人として成長している朝鮮学校のみんなが、耐えがたいほど恋しくなります」と話す。

リ・ウノクさん

日本の新型コロナ感染状況は朝鮮中央テレビや労働新聞を通じて祖国の人々にも伝わっている。報道に接するたびに事業局のスタッフらは「朝鮮学校生徒らが心配で仕方がない」という。一方で、「今でも『朝青愛国号』(祖国訪問時に生徒たちが利用するバス)から生徒たちの歌声が聞こえてくるようだ」「あの子は平壌冷麺を誰よりもたくさんおかわりしたな!」「あの子は祖国の詩をとっても上手に詠んだね」と、祖国を訪問した朝鮮学校生徒らの明るく元気な姿を思い浮かべながら「互いに支え合いながらきっとこの難局を乗り越えるだろう」と生徒たちを信じる気持ちを分かち合っている。

リさんは、「生徒たち全員が祖国で過ごした日々に経験したいろいろなことを一生忘れられない思い出として大切にしていると思います。今は一時的に祖国訪問が中断されていますが、祖国は片時もみんなを忘れず、みんなが来る日を心待ちにしています。私は、みんながどんな時も互いに助け合い団結してウリハッキョを守り、輝かせてくれると信じています。元気な姿で再会することを約束しましょう」とエールを送った。

キム・ヒョンスク教員

「新型コロナの蔓延だけでなく広島県が大雨被害に遭ったと聞いてとても心配しました。同時に、教員、生徒のみなさんが不当な朝鮮学校差別に抗いたたかっているという報せは、われわれ教員、生徒たちに大きな力を与えてくれています」と話すのは広島初中高の姉妹校である牡丹峰第1中学校のキム・ヒョンスク教員(65)。各地の朝鮮学校はそれぞれ祖国の学校と姉妹校提携を結んでおり、滞在期間には学校を訪問し交流するのが慣例だ。「この期間、現代の教育のニーズに即してプールや体育館、講堂、教室を整備しました。見違えるほど変化を遂げたわが校を、早くみなさんに見てほしいです!」(キム教員)。

チェ・モンランさん

平壌ホテルのスタッフたちからもメッセージが届いた。平壌ホテルは朝鮮学校生徒たちにとって「祖国における家」のような存在。生徒たちの滞在期間、スタッフらは寝食をはじめ生活全般を誠心誠意サポートし、食堂や売店、喫茶店などではいつも生徒とスタッフらの楽しそうな話し声が絶えない。

接客スタッフのチェ・モンランさん(37)は、「ヌナ、オンニと呼んでくれたみんなのことが恋しい時は、みんながくれたメッセージや写真を見て懐かしんでいます。食堂のテーブルを見ると、みんながおいしそうに料理をほおばる姿が目に浮かんできます。平壌ホテルはいつでも扉を大きく開いて、みんなのことを待っています」と語った。

(朝鮮新報)

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