公式アカウント

短編小説「幸福」15/石潤基

2021年09月04日 07:50 文化・歴史

ところで玉珠さんは戦線で看護婦としての勤務中に、勝載くんを知ったそうです。彼女はその時からすでに、他の同僚とは問題を見る観点が違っていたのです。わが党のこの誇るべき党員である彼女は、自分の革命的な戦友を救うために、自分からすすんで準医学校に行って医学を学び、その終身障害者というレッテルの貼られた人間を、ためらうことなく自分の夫に選んだのです。

Facebook にシェア
LINEで送る