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“誰かを狙った挑発ではない” 党大会決定に沿った国防力強化

2021年09月16日 09:32 主要ニュース 共和国

鉄道機動ミサイル連隊の初訓練と長距離巡行ミサイル試射

現在、朝鮮で進められている国防力・戦争抑止力を強化するためのプロセスは、今年1月に開かれた朝鮮労働党第8回大会で採択された路線と方針に沿ったものだ。

朝鮮中央通信の報道によると、15日、鉄道機動ミサイル連隊の検閲射撃訓練が行われた。鉄道機動ミサイル連隊も党第8回大会の決定に基づいて組織された。この連隊の検閲射撃訓練が行われるのは初めてだ。

鉄道機動ミサイル連隊の初訓練が行われた。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

鉄道で機動するミサイルシステムは、朝鮮各地で分散的な火力任務を遂行することにより敵に対して同時多発的に打撃を与えることができる効果的な対応打撃手段として評価されている。報道によると、現場で訓練を指導した党中央委員会バク・ジョンチョン書記は、朝鮮の地形条件と実情に合わせて、このシステムを正しく利用するための戦法を確立しなければならないと強調し、連隊の実戦運用経験を積みながら、それを鉄道機動ミサイル旅団に拡大改編することについて協議したという。

今年に入って朝鮮の国防科学院が実施している戦略及び戦術兵器の試験発射も党第8回大会で示された国防科学発展・兵器システム開発5カ年計画に沿ったものだ。

11、12日には、新たに開発された新型長距離巡航ミサイルの試験発射が行われた。発射されたミサイルは、朝鮮の領土と領海の上空に設定された楕円と8字型の飛行軌道に沿って7,580秒を飛行して1,500㎞先の目標に命中したという。

戦略兵器である長距離巡航ミサイルの開発は、5カ年計画の重点目標達成に大きな意義を持つプロジェクトとされている。

党第8回大会で言明された国防力強化の戦略的課題には、△核兵器の小型化と戦術兵器化の促進 △超大型核弾頭の生産 △1万5,000㎞射程内の打撃命中率の向上 △極超音速滑空飛行戦闘部の開発導入 △水中、地上の固体燃料大陸間弾道ロケットの開発 △原子力潜水艦と水中発射核戦略兵器の保有 △軍事偵察衛星の運営 △500㎞前方までカバーする無人偵察機の開発などがある。

朝鮮の戦略及び戦術兵器システムは、朝鮮半島とその周辺の地理的条件、朝鮮人民軍の作戦的構想に基づいて開発されている。いかなる敵でも、もし国家に対する軍事行動を図るなら、それを領土の外で消滅させる打撃力をより一層強固にしなければならない観点から、国防建設の目標が設定されている。

新たに開発した新型長距離巡航ミサイルの試射が行われた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

今回、試射が行われた長距離巡行ミサイルの開発も、過去2年間、科学的な兵器システム開発プロセスに従って進められてきた。その間に部分的なテストと数十回のエンジン地上噴出テスト、制御誘導テストなどを成功裏に終えたという。

朝鮮の国防力強化事業には、定められた計画とロードマップがある。すでに国家核武力を完成させ戦略国家の地位を築いた朝鮮は、誰かの関心を引くために、もしくは政策に影響を与えるために兵器開発を進めることはない。

金与正・党中央委員会副部長も15日に発表した談話で「我々は誰を狙い、ある時期を選んで『挑発』しているのではなく、党大会決定貫徹のための国防科学発展・兵器システム開発5カ年計画における初年度の重点課題遂行に向けて通常の自衛的活動を行っている」と明言している。

鉄道機動ミサイル連隊の射撃訓練も長距離巡航ミサイルの試験発射も、主権国家の自衛権に属する行動だ。朝鮮は、通常の訓練やミサイル試射に「国連決議違反」のレッテルを貼り、敵意を露にすることに対しては、国の自衛権への侵害、挑発と見なして断固排撃してきた。

(金志永)

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