公式アカウント

“日常に共感” “自然な表情が素敵”/伊藤孝司写真展「平壌の人びと」

2021年09月03日 13:26 文化・歴史 主要ニュース

フォトジャーナリスト・伊藤孝司さん(69)の写真展「平壌の人びと」が東京都台東区の「Gallery TEN」で8月24日から開催されている。伊藤さんが1992年から43回の訪朝取材で撮りためた100点が並び、朝鮮の日常、人々の姿をいきいきと伝えた。会期中には伊藤さんや日本人妻の日本の家族などが出演したトークイベントも行われ盛況を博した。

多くの来場者が訪れた

問われた「朝鮮観」

バスを待ちながら各々の時間を過ごす市民ら、地下鉄車内で母親の膝に抱かれた女児に優しいまなざしを向ける男性。日本と何ら変わらない日常もあれば、マスゲームの練習風景やトラックの荷台で山積みのハクサイとともに揺られる農場員ら、スローガンを補修する女性など、朝鮮独自の風習も垣間見える。どちらも朝鮮にとっては「日常」の一部だ。西側メディアが伝えないありのままの朝鮮、ありのままの人々をとらえた作品群は、日本社会に染みついた蔑視と嫌悪の「朝鮮観」への再考を促す。

地下鉄車内で膝の上に娘をのせて微笑む母親(伊藤さん提供、2019年5月撮影)

Facebook にシェア
LINEで送る

あわせて読みたい