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〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉1世宣言/韓良林さん(1992年、東京中高・高3)

2021年07月10日 10:10 主要ニュース 民族教育

4.24教育闘争73周年に際して南朝鮮で出版された「コッソンイ」第3集「私たちは統一に走って行きます」には、1982年から2019年までの「コッソンイ」作文コンクール(主催=朝鮮新報社)入選作品のうち「統一」をテーマにした作品52編が収録されている。在日朝鮮児童らが時代ごとに描いた「統一」を、本紙編集局の日本語訳で紹介する。

私は1世だ。生まれたのは、懐かしい故郷―済州島である。方言が特徴的なことから言葉がウリナラ(朝鮮)で一番聞きにくいと言われ、一方で面白いと、誰もが習いたいというあの済州島だ。しかし、生まれてすぐ両親を亡くした私は日本に居る祖母と共に暮らすことになった。以後、祖母の愛を受けながら、異国の地で祖母と二人で生活した。

当時は12歳。もちろん日本語は一つもわからなかった。こんな私に祖母は、羽を伸ばして楽しみながら、たくさん学びなさいと朝鮮学校に通わせてくれた。この日から私は初めて朝鮮学校で民族教育を受けることになった。まさにこの日が私の人生における思いがけない新たな門出の日となった。

しかし私はわからなかった。異国の地で自国の言葉を学び、守っていくことがどれほど大切で、真の朝鮮人として、1世として生きていくことが厳しくもあり、また誇らしくもあるということが。

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