〈それぞれの四季〉言葉なき師/張守基


前職(ウリハッキョの日本語教員)で、新任時代から10年間続けたのは、1回の授業で1冊以上の本を紹介すること。自分は一時の師匠だけど、良い本は一生の師匠になるから。点呼では、返事の際、各々が読んでいる本を掲げるようにして、クラス全体の本紹介となるようにした。毎年恒例、中3の最後の授業は、本の紹介をするだけ。最後に全員の名前を呼びながら、色のついたチョークで、板書した本リストに一箇所ずつ丸印をつけていく。終業のベルが鳴ると同時に、生徒たちがどよめく。一人ひとりの名前の一部と、印が重なる仕掛けだ。リュックから取り出した古本と本のリストは、生徒たちへのプレゼント。

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