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短編小説「道づれ」21/キム・ビョンフン

2021年07月19日 08:00 文化・歴史

明淑は何か深いもの思いに沈んだ眼差しでそれらを眺めていた。川の冷気を含んだ風に、彼女の服のすそやネッカチーフや後れ毛がしきりになびいている。さんさんと降りそそぐ太陽が明淑の全身を柔らかく包んでいる。やがて、彼女の唇から静かに歌が流れだした。

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