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日本人妻の一時帰国を/林さん親子、要望活動本格化

2021年06月04日 14:02 主要ニュース

国に要望書提出、昨年に続き2度目

在日朝鮮人と結婚し、帰国事業でともに朝鮮に渡った「日本人妻」。咸鏡南道咸興市に住む日本人妻の中本愛子さん(89)の妹、林恵子さん(70)と甥の真義さん(41)が2日、内閣府と日朝国交正常化推進議員連盟会長を訪れ要望書を提出し、愛子さんをはじめとする日本人妻たちの一時帰国、人道問題解決のための朝・日対話の早期再開、対朝鮮敵視政策の転換―などを訴えた。国への要望は昨年9月に次いで2回目。

要望書を手渡す林真義さん(中央)と恵子さん

内閣府に対する要望に続き、日朝国交正常化推進議員連盟会長の衛藤征士郎衆院議員(自民党)とは約40分にわたって面談した。恵子さんは、「日朝関係に関する日本政府の対応は拉致問題が中心だが、日本人妻の問題も人道問題として進めてほしい」と訴えた。真義さんは2018、19年に訪朝し、愛子さんと再会したことを踏まえ「朝鮮側が訪朝を受け入れてくれたことは問題解決への意思の表れだ。そのことをしっかり汲み取ってほしい」と伝えた。衛藤議員は安倍政権下で日朝関係が一切進まなかったことに批判を示したうえで、一時帰国に関する日朝議連としての考えを示し、「日朝議連としてしっかり進めていきたい」と述べたという。一方で、自民党内ではこの問題に依然として消極的なことから「時間がかかる」と言い添えた。

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