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生徒らが安心して学べるよう/広島初中高にエアコンを!CFプロジェクト

2021年05月31日 11:09 主要ニュース 民族教育

創立75周年、同胞と日本人支援者らが共同で

広島初中高の教室にエアコンを設置するためのCFが推進されている(画像はCFサイトのトップページ)

広島初中高の教室にエアコンを設置するためのプロジェクトが、クラウドファンディング(CF)を通じて推進されている。プロジェクトは「広島朝鮮初中高級学校に充実した教育環境を!ヒロシマ・キャンペーン」と広島初中高創立75周年記念事業実行委員会が共同で企画した。

年々、夏の猛暑が厳しさを増す中、同校ではかねてから保護者や同胞らの要望を受け、子どもたちが安心して学校生活を送れるようエアコン設置の話が上がっていたが、13年に自治体からの補助金が停止されるなど財政状況が悪化し、充分な環境整備を進められない状況が続いていた。

同校によると、昨年は新型コロナの影響で休校措置がとられたことにより8月の猛暑日も授業が行われ、児童・生徒らは扇風機や保護者が用意した保冷剤などで暑さをしのいだという。

そのような状況で卒業生を中心とした同胞らと日本人支援者らが立ち上がり、今年迎えた同校創立75周年をきっかけに子どもたちによりよい環境をプレゼントしようとプロジェクトを企画。5月7日、今夏までにすべての教室にエアコンを設置することを目標にCFを開始した。

多くの反響、「ネクストゴール」推進中

CF専用サイトへはこちらのQRコードからアクセスできる。

CFは当初、すべての教室に冷暖房設備を設置(全14基)するための費用約700万円のうち、300万円を目標額としていたが、同校HPやSNSを通じて開始と同時に大きな反響を呼び、400人以上の支援のもと5月24日に目標額を達成した。現在は500万円に目標額を再設定、「ネクストゴールチャレンジ」を推進しプロジェクトを継続している。一方で、募金活動も平行して行われており、設置費用を超える金額が集まった場合は同校の教育環境の整備に充てられるという。

キャンペーン事務局や同胞をはじめとしたプロジェクト関係者らは、今回の事業を通じてクーラー設置費用を集めるとともに、朝鮮学校の存在と民族教育の意義を幅広く伝えるきっかけにしたいとしている。

同校の李昌興校長は、CFサイトを通じて寄せられている数多くの応援メッセージや支援の声に大きな力を得ているとし、同胞や日本市民たちの期待に応えられる魅力的な学校にしていけるよう教育活動に励む決意を表した。

プロジェクトはCFサイト「READYFOR」を通じて6月30日まで行われる。詳しい内容や支援はプロジェクト専用ページから。

(丁用根)

 

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