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“オモニの被害減らせる”/ネットヘイト、実名公表した原告の思い

2021年05月18日 12:24 文化・歴史

被害を受けた当時、15歳だった中根寧生さんは現在大学1年生。中1だった2015年11月と16年1月、ヘイトスピ―チを行う差別主義者が川崎市の桜本に来たことを受け、声をあげたものの自分や母への差別は強まり、生活は一変した。

司法記者クラブで記者会見し、ネット被害と闘った思いを伝える原告(5月12日)

救済を求め裁判に訴えた4年。5月12日の判決を機に、顔と実名の公表に踏み切った思いをこう語った―。「母親が集中して受けている被害を減らせる。顔と名前を出したことによって、被害と正義を訴えることでオモニのように差別を許さない仲間が増えると信じます」。

日本人の父親、在日朝鮮人の母親を持つ原告は、2月15日の意見陳述で、匿名の差別ブログによって自分や家族が貶められた悲しみを裁判官に伝えていた。

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