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〈ここにも同胞の名店・山梨〉焼肉 春香苑

2021年04月04日 09:40 主要ニュース 社会を知る~今週のnewsトピック~

お肉のデコレーション(ミノ、タン、ロース、カルビ)

店舗紹介

山梨県内唯一の公設市場である「甲府市地方卸売市場」の外回り、日々の喧騒から離れた静かな空間に「焼肉 春香苑」は佇んでいる。創業は1965年。「春香苑」は、現在の店主である黄義孝さん(69)の母が店を開いたのが始まりで、一時は県内に5店舗を展開していた老舗焼肉店だ。40年にわたって厨房に向かってきた黄義孝さんにとって、現店舗は料理人生活の「総集編」であり、母への恩返しの気持ちを表したもの。だからこそ、一つひとつの料理には絶対に妥協することがない。

牛、豚、鶏、魚介などの焼物に関しては「美味しい素材を一人でも多くの人に味わってもらいたい」との思いで、利益を度外視。一人前をすべて550円で提供している。とりわけ、タンやハラミは「赤字を覚悟」したうえで上質なものを選んでいるという。さらに手間暇がかかろうとも、肉はすべて注文を受けてから切り始める。そうすることで「もっとも良い状態の肉を味わえる」からだ。

黄義孝さんは30代の頃から各地の焼肉店で修行を積み、料亭や中華料理屋にも務めてきた。そのため「作れないジャンルの料理はない」という。店内のメニューを見渡すと、なるほど、ピビンパや冷麺以外にも、同店自慢の「カルビラーメン」といった麺類、定食もの、魚の刺身や煮付けなどが揃っている。驚きは、5個で50円の餃子。「1分間で30個」の餃子を作るという手さばきも一見の価値がある。

このほかにも同店では、その日に市場から仕入れた新鮮な魚介を刺し身で味わえるほか、お通しとして、ウド、セリ、新ジャガ、春キャベツなど旬な素材を選んだ「季節の小鉢」を楽しめる。

東京朝高ボクシング部初代監督の黄義孝さんは、「教育現場で生徒たちの個性を尊重することを心がけていたように、料理でも素材の味をいかに生かすかが大事だ」と話す。そのため、料理の味付けは必要最低限にとどめている。「お客さんの個性も言葉を交わせばすぐにわかる。もし任せてもらえるなら、注文を受けずにお客さんの好みに合った料理を提供することもできます」。

取材で話を伺っている間も、東京朝高で教員を務めた時代の思い出話が、絶えず口を衝いて出てくる黄義孝さん。常連客はもちろんのこと、教え子たちが店を訪ねてきてくれるのが「一番嬉しい」と顔をほころばせた。

基本情報

店名 :焼肉 春香苑

住所 :山梨県甲府市国母6-6-9(JR身延線「国母」駅徒歩17分

営業時間 :12:0014:0017:3024:00

定休日 :月曜日(予約のみ営業)、不定休あり

電話 055-231-1115

HP https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190101/19008995/

特典 : 朝鮮新報LINE公式アカウントで配布しているクーポン提示で、「季節の小鉢」サービス

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