〈人・サラム・HUMAN〉高麗書芸研究会京都理事/金貞福さん(73)


民族書芸の発展に尽力

金貞福さん

3月17~21日、京都市の京セラ美術館で高麗書芸研究会第19回京都展が開催された。同研究会京都理事の金貞福さんは、京都では24年ぶりに行われた展示会の開催に中心的な役割を担った。

奈良初中(当時)で数年間教員を務めた金さんが、高麗書芸研究会と出会ったのは50代の頃だった。力強さと躍動感、繊細さを兼ね備えた筆致、筆から生み出されるハングルの美しさに魅了された金さんは「すっかりはまってしまった」と、民族書芸のとりこになった。「漢字で書かれた作品に比べて、朝鮮語の作品は圧倒的な存在感を放つ」(金さん)。

約20年以上、金さんは伝統文化の研鑽に励み、民族書芸を発展させるため尽力してきた。時には日本の書道教室にも通い、自身の筆さばきに磨きをかけた。

金さんは民族書芸の魅力をこう語る。「筆を振るうと心が豊かになり、幸せな気持ちになる。また、作者のたぎる思いをウリマルで表現するからこそ、同胞たちの心に響く」。

「日本で民族書芸を学ぶことは、同胞たちの民族性を守ることにつながる」と、自身が所属する高麗書芸研究会の役割を強調する金さん。

京都展の開催準備期間、次世代との連携も緊密にとり、民族書芸を親しむ同胞の輪を広げたという金さんは「ウリ文化、民族書芸の継承と発展のため、次世代とともに活動を積極的に行っていきたい」と力を込めた。

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