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労働党、内なるパワーの整理整頓・再編成

2021年04月14日 07:22 共和国 政治

“働く党、闘う党、前進する党”に

「最長の社会主義政権党」を自負する朝鮮労働党の革命的性格とスタイルがより一層明確となり、その「戦闘力」が一層強化されている。党第8回大会とそれに続いて行われた党中央委員会総会、市・郡責任書記講習会、党細胞書記大会をはじめとする重要会議がそのためのプロセスになっている。

党大会とそれに続いて行われた重要会議は労働党の「戦闘力」強化のプロセスとなっている。 (写真は左上から党第8回大会、党中央委員会第8期第2回総会、第1回市・郡責任書記講習会、党第6回細胞書記大会、朝鮮中央通信)

 党大会で欠陥を総括

現在、朝鮮労働党は「革命の新たな高揚期、激変期」が到来したという情勢判断に基づいて「社会主義建設を勝利の次の段階へ移行」させるための路線と戦略戦術的方針を打ち出し実行している。ここでカギとなるのは「朝鮮人民のすべての勝利の組織者、導き手」とされる労働党を組織的、思想的に鍛錬し、その指導力を向上させることだ。朝鮮では「党の戦闘力を強化する」という言葉で表現される。

党第8回大会(2021.1.5〜12)がそのための重要な契機、里程標となった。党中央委員会が事前に「働く大会、闘う大会、前進する大会」となると予告した党大会では、これまでの党活動で露になった偏向と欠陥を全面的、立体的、解剖学的に分析総括した。そして古いものや現実と合わなくなったものを党建設の原理に則って是正するための決定的な対策を講じた。

新たな革新、大胆な創造、不断の前進を提唱した党第8回大会の様相は、党のあるべき姿と一致する。労働党を「働く党、闘う党、前進する党」に強化発展させるために、まず着手したのは蓄積された欠陥を直視し、苦い教訓を見出すプロセスであった。党中央委員会では、党大会に先立ち非常設の中央検閲委員会を組織し現場に派遣、労働者、農民、知識人党員の意見を聴取した。また、党規約の改正について研究し、第7期の党中央指導機関メンバーの活動状況を全面的に調査し厳しく評価した。

これに基づき党大会では、△党規約を改正して△第8期党中央委員会を「党と革命に忠実で実務能力の高い人物」らによって構成するとともに△党内に新たな規律監督システムを確立した。

規律強化のための機構と事業体系

党建設と党活動の刷新は、党員の行動規範、準則である党規約の改正から始まるといえる。改正された党規約では、党中央委員会検閲委員会をなくし、その機能を党中央検査委員会が引く継ぐことについて明記した。これまで党中央検査委員会は、党の財政管理事業のみを検査することになっていたが、党中央の唯一的指導の実現を妨げる党規律違反行為と官僚主義、不正腐敗をはじめとするすべての活動を監督調査し、党規律問題の審議と申訴苦請願の処理も行うとした。

規律の強化は「革命の参謀部」とされる労働党の「戦闘力」を強化するための先決条件となる。党大会の期間に行われた党中央委員会第8期第1回総会(1.10)では、党中央検査委員会の権能を担保する機構的な対策として新たに執行部署(規律調査部)を設置することを決定した。党中央委員会から道・市・郡の党委員会に至るまで党規律問題を専任する部署が設けられることになった。

党大会をきっかけに新たなしい機構体系、事業体系が確立されたことで、第8期党中央委員会が党内の規律強化に乗り出す条件が整った。

決定執行プロセスの検査と評価

一心団結を「革命の生命線」する労働党の「戦闘力」は、党総書記の唯一的指導体系を確立し、党の政策を貫徹する過程で発揮される。現時点では党第8回大会の決定貫徹、すなわち国家経済発展5カ年計画の遂行がその過程となる。これに対する検査と評価も適時行われている。

党大会が開かれてからわずか一ヶ月後に招集された党中央委員会第8期第2回総会(2.8〜11)では、5カ年計画の初年度事業計画で誤った部分を正し、主要計画の指標設定で過ちを犯した幹部を辛辣に批判した。これらの行為は「絶対に容認することのできない、総書記同志の思想と意図に反する反党的、反人民的な行為」(趙 甬元中央委員会組織書記の討論)と規定された。会議では組織(人事)問題が審議され、該当する措置がとられた。

党第8回大会決定貫徹のための最初の部門別会議として労働党の歴史で初めて招集された市・郡責任書記講習会(3. 3〜6)では、党の決定を正確に採択し無条件に執行する気風の確立、党内における批判と思想闘争、学習の強化などの思想理論が明確に提示された。特に新たに改正された党規約と党規約解説集に対する学習を強化し、それを遵守する気風を全党に確立することが強調された。

党第6回の細胞書記大会(4.6〜9)は、党の末端基層組織であり、党と大衆をつなぐ基本単位、党の路線と政策の実行現場となる党細胞の機能と役割を高め、それを全党強化へとつなげるための会合であった。金正恩時代に入り細胞書記大会が開かれたのはすでに三度目だ。(第4回大会 2013年、第5回大会 2017年)今大会の開会辞で金正恩総書記は、わが党中央が常に党員大衆の中で働く党細胞書記たちと頻繁に会い、意見を聞き、教育するのは、この過程を通じて広範な党員大衆と勤労者たちと共感し、その意思と要求に沿って革命と建設を指導するためだと述べた。

主体の力を増大させるための方法論

党第8回大会の基本思想、基本精神は「社会主義建設の主体的力量、内なるパワーを増大させ、すべての分野で新たな勝利を達成」(金正恩総書記の報告)していこうということだ。つまり「内なるパワーを全面的に整理整頓して再編成し、それに基づいてすべての難関を正面突破しながら新たな前進の道を切り開いていかなければならない」というものだ。

党の「戦闘力」強化も例外ではない。党大会で古いものや現実と合わなくなったものを清算した。改正された党規約には、党員だけでなく党組織にも党規律を適用するために、担当事業を無責任に行い重大な結果をもたらした党組織と党機関内の部署に対して警告・厳重警告・事業停止の処罰を与えることを明記した。労働党は、これらの整理整頓・再編成の過程も党規約の序文に明記された人民大衆第一主義政治の理念に基づいて広範な大衆の意思と要求に沿って推進していこうとしている。(金志永)

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