〈人・サラム・HUMAN〉韓昇弼さん(30)/朝青宮城県本部副委員長


「あの時」の思い、抱きつづけ

09年に東北初中高(当時)高級部を卒業後、仙台支部太白班(現在は八木山・太白班)班長などを務めながら地域朝青運動に貢献。18年からは朝青宮城県本部の副委員長に就任し、県内の朝青員たちを力強くけん引している。

自身の卒業後に東北朝高が休校。同胞数は減少の一途をたどっていた。厳しい現実に直面し、当初は「10年後に朝青が絶対に存在するという確信すらもてなかった。自分は何年かしたら朝青から離れていくのだろうと心のどこかで思っていた」。

11年3月11日に発生した「東日本大震災」が考えを一変させた。助け合い困難を乗り越える同胞たち、各地からの温かな支援、復旧活動の最前線に立った朝青員たちの存在… 日々を生き抜く中で「同胞同士のつながりの大切さ、朝青という存在のありがたみを強く感じた」。そのときの思いを今も抱き続けている。

昨年、コロナ禍で朝青が新たにはじめたユーチューブチャンネル「みちょづんねる」では編集長を務める。斬新な企画が多方面で反響を呼び、好評を得ている。「より多くの東北の同胞青年に親しんでもらい、在日のコミュニティーを広げていきたい」。

「状況は依然として厳しいけど、時代にあった朝青活動を常に考えて実行に移せば、未来は開けるはず」。先輩から受け取ったバトンを次は自身が次世代へつないでいく。

(根、写真は朝青本部提供)