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スポーツで活気、芸術で華やぐ/朝鮮で多彩な行事

2021年04月05日 10:36 主要ニュース 共和国

徹底したコロナ対策下で

朝鮮で新型コロナウイルス感染症への徹底した対策を図りながら、多彩なスポーツ・芸術行事が活発に開催されている。世界的に新型コロナの流行初期だった昨年の同時期は、金日成主席(4・15、太陽節)と金正日総書記の生誕記念日(2・16、光明星節)などの一大国家名節にも祝賀行事が中止されたが、1年を経て今年は安定的な防疫対策下で陽徳温泉リゾートなど娯楽施設が営業を再開、例年行事も着々と再開されている。

革命歌劇「ピバダ」の名場面(すべて朝鮮の今日)

太陽節に際し各地で

今年は太陽節に際して各種スポーツ大会と芸術コンテストが各地で開催される。

朝鮮中央通信は1日から「太陽節慶祝万景台賞スポーツ競技大会」が開幕すると伝えた。同大会は毎年、太陽節に際して開催される全国規模のスポーツ大会だ。昨年は新型コロナ対策で中止されたため、2年ぶりの開催となった。30日まで開催される。

会期中には平壌、平城(平安南道)、咸興(咸鏡南道)、沙里院(黄海北道)などでバスケット、バレー、体操をはじめとする約20種目が争われる。

男子、女子サッカーはカテゴリー別、年齢別に分かれてグループリーグ、トーナメント形式で行われる。最大の目玉の1部リーグの試合は、平壌の金日成競技場と西山サッカー競技場で開催される。

今大会では新型コロナウイルス感染症対策として競技場の消毒や換気、選手および監督への検診を厳格化するなど徹底した防疫対策を講じるという。

5日には「太陽節慶祝全国道対抗群衆スポーツ大会―2021」が開幕されると伝えられた。金日成競技場をはじめとする平壌のスタジアム、競技場などで15日まで行われる。

サッカー、テコンドー組手、バレー、卓球、綱引きなどで、平壌市と各道(直轄市)から選抜された労働者や各道のサッカー学校の児童・生徒らが熱戦を繰り広げる。

芸術分野では、群衆芸術コンテストが全国各地で開催される。

今大会には全国の道、市、郡(区域)級のすべての機関と工場、企業所、協同農場の芸術サークルが参加できる。まず市・郡(区域)で予選が行われ、予選を突破したサークルが道のコンテストに参加することになる。これまでは市・郡(区域)、道における2度の予選を経て、全国大会が実施されたが、今回は全国大会は行わず、道におけるコンテストで審査が終了する。

市・郡(区域)別に行われたコンテストで上位に入賞したサークルが太陽節に際して各地で行われる祝賀公演のステージに立つ栄冠を手にする。

現在、各地ではコンテストの出場準備と共に、すべての参加者らが防疫規則を徹底するよう対策を強化している。

座席を一席ずつ空けるなど防疫対策がとられた

党大会決定遂行を鼓舞

平壌では朝鮮労働党第8回大会の決定遂行を鼓舞する芸術公演も絶賛好演中だ。3月21日から各劇場で上演されている。

牡丹峰劇場で行われている国立交響楽団の音楽会では、管弦楽組曲「金正恩将軍に栄光を」、管弦楽「降仙の夕焼け」「青山里に豊年がきた」などの曲が好評を博している。

平壌大劇場ではピバダ歌劇団による5大革命歌劇の名曲メドレー、名場面のダイジェストを上演。革命歌劇「ピバダ」の名曲、名場面で幕を開け、「花売る乙女」から「空に明るい月は一つだけど」、「党の真の娘」から主題歌の「どこにいますか、将軍様」の曲が披露された。

また、東平壌大劇場と烽火芸術劇場では万寿台芸術団と国立民族芸術団の音楽舞踊総合公演が、平壌サーカス劇場では迫力満点の総合サーカス公演が活況を呈している。

朝鮮の新型コロナ対策

“感染者はゼロ”/2万1千人が検査で陰性

昨年来、朝鮮では徹底的な新型コロナウイルス対策が講じられている。昨年1月24日に、国家非常防疫システムを発動して以降、現在まで1年3カ月にわたって国境を閉鎖。国内では衛生防疫活動を厳格に実施している。現在までに一人の感染者も出ていない。

世界保健機構(WHO)は1日、朝鮮で昨年以降、今年3月18日までに2万1663人がPCR検査を受け、全員が陰性であったと発表した。3月12~18日の1週間で753人がPCR検査を受けたという。

今年の経済計画を検討・決定した朝鮮労働党中央委員会第8期第2回総会においては、非常防疫活動の完全性を保障することが今年の重要課題の中でも優先順位が第1位であると強調された。総会では金正恩総書記が、国家非常対策司令部が最大の緊張と警戒心を堅持して全国に強力な防疫規律を立てるよう新たな措置を講じたと伝えられた。

徹底した消毒作業を行う(写真は平壌地下鉄道、労働新聞)

(朝鮮新報)

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