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もう一度刻む朝鮮在住被害者の証言/日本軍性奴隷制

2021年03月14日 08:00 主要ニュース 歴史

“歴史を忘れるのは人間ではない” “謝罪を―、人生最後の願い”

日本軍性奴隷制問題をめぐるソウル中央地裁判決に対する中傷と反発、被害者を「売春婦」と蔑んだ米ハーバード大学ラムザイヤー教授の論文。政界、学術界、言論界のあらゆる分野で歴史修正主義者によるバックラッシュが勢いを増す中、被害者の証言を今一度胸に刻むことは歴史修正主義に立ち向かうための何より強力な手段となる。朝鮮在住の被害者の証言を振り返る。(金淑美)

心身に残る残忍行為

朝鮮で初めて証言した被害者は、李京生さん(1917~2004年)だ。12歳という幼さで「慰安所」に連行された李さんの証言は他の被害者にも衝撃を与えた。

咸鏡北道漁郎郡で生まれた李さんは、12歳の時に地主と区長に「良いところへ連れて行ってあげる」と騙され、慶尚南道昌原郡にある軍需工場の「慰安所」に入れられた。2平方メートルほどの部屋に一人ずつ入れられ、李さんは8号室に入れられ性的暴行を受けた。16歳の時に妊娠。李さんは次のように当時を述懐している。

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