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〈ルポ・被災地を行く/3.11東日本大震災から10年 2〉宮城

2021年03月11日 10:01 主要ニュース

2011年3月11日午後2時46分。東北太平洋沖で、日本の観測史上最大となるマグニチュード9の巨大地震が発生した。沿岸地域には最大40メートルの巨大津波が押し寄せ、家屋や車は一瞬にして飲み込まれた。福島第一原子力発電所事故も巻き起こった。岩手県、宮城県、福島県をはじめとする東北地方を中心に甚大な物的・人的被害をもたらした東日本大震災から10年――被災地で生きる同胞たちを訪ねた。

「感謝」の思い胸に未来へ

死者10565人。東日本大震災最大の被災県である宮城では、仙台市内の総聯本部会館、東北初中の校舎が全壊し、沿岸地域を中心に多くの同胞家屋と店舗、そして人命が奪われた。あれから10年。同胞らは、震災の教訓と今も忘れぬ感謝の思いを胸に、力強く歩んでいる。

「ようやくここまで」

「あっという間だった」、「本当に長かった」…。節目を迎えた同胞らの「10年」はさまざまだった。仙台市内に住む任左彬さん(84)は「もう、10年も経ったのか」と語りながら、この間を振り返った。

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