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〈実践の先に/幼保無償化を考える 5〉当事者として考え声をあげる/女性同盟の取り組み

2020年12月04日 07:00 主要ニュース

昨年、安倍政権が目玉政策として打ち出した幼児教育と保育の無償化制度は、認可幼稚園や認定こども園、保育園などの利用料が実質無料になる制度として当初大きな反響をよんだ。しかし、制度が全面実施される過程で明らかになった各種学校認可の外国人学校幼稚園を対象外とした国の措置は、国内外から批判が相次ぎ、世論に後押しされる形で、現在、文科省と地方自治体が共同で対象外施設への支援の在り方を検討した「調査事業」が進められている。この間、朝鮮幼稚園に子どもを送る保護者や高校無償化の対象から除外された経験を持つ同胞青年たち、また総聯の各団体や日本市民らは「子どもたちの明るい未来のために」朝鮮幼稚園の処遇改善を求めて奔走してきた。その努力が実を結び、先述の「調査事業」の対象に朝鮮幼稚園が選定され、一方で地方自治体における追加支援の動きにつながったのは言うまでもない。角界各層の取り組みを紹介する。

「今だからできること」を/女性同盟西東京

女性同盟西東京本部では、朝鮮高校への無償化制度適用を求め、2015年から毎月第1、第3水曜日に「水曜行動」と称した街頭宣伝を行ってきた。昨年幼保無償化制度から朝鮮幼稚園が外されて以降は幼保無償化適用を求める署名の呼びかけなどと並行して行っている。(17年11月までは毎週水曜日に実施)

しかし今年4月以降、拡大する感染症に対応すべく、街頭での街頭宣伝を延期せざる状況に。女性同盟本部では「『水曜行動』を止めるわけにはいかない」という決心のもと、街頭に立たずとも人々の関心を集め、賛同者を増やそうと運動参加者らを呼び掛ける動画やメッセージなどをFacebookページで公開する「Web水曜行動」のほかSNSを活用した運動に立ち上がった。

話題を呼んでいるのが「心の川柳」だ。朝鮮学校の権利問題に対する思いを短い川柳にのせた同コンテンツには、地域同胞らのみならず日本人からも応募があったという。

“曇らせまい 大人を見つめる 子の瞳”

“コロナでも ココロが叫ぶ 水曜日”

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