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〈実践の先に/幼保無償化を考える 2〉共に支える「ウリハッキョ」/滋賀

2020年11月29日 09:00 主要ニュース

昨年10月、日本政府が当時の目玉政策として打ち出した幼児教育・保育の無償化制度。保育料の一律無償化により、私立幼稚園を目指す家庭が増え、市立幼稚園は閉園の危機に追い込まれるなど、新たな格差を招いている同制度だが、とりわけ朝鮮幼稚園など各種学校認可の外国人学校幼稚園が対象外とされたことは、「すべての子どもたちの健やかな成長」をうたった制度の基本理念にも反する措置として、制度の根本的な見直しを求める声が増加している。これに対し、国が無視を決め込む一方で、各地では、朝鮮幼稚園を中心に学校関係者や保護者、総聯支部や諸団体、その他日本の市民団体などが民族教育を守るための活動を精力的に行い、実践を通じ広範な成果を生んでいる例がある。本企画では、さまざまな取り組みを通じ生まれた差別是正への流れを紹介していく。

広範な朝・日市民らによる地道な活動により、草の根交流の伝統が深く息づく滋賀。民族教育への逆風が吹きすさぶなか、多様性を重んじるこの地の地域住民らは、共に手を携えて滋賀初級を守り難局を乗り超え、子どもたちを支えている。10月には県知事が初めて学校を訪問し、児童・園児らと交流を深めた。

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