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〈World Opinion〉米国は率直に非を認めるべきだ/チャイナ・デイリー

2020年10月17日 20:53 主要ニュース 対外・国際

国連決議が意味するもの

中国のチャイナ・デイリーは9月13日、先の国連総会でコロナ感染症に関する包括的決議で完全に孤立した米国を批判する記事を載せた。以下は要旨。

9月11日、国連総会は新型コロナウイルス感染症に関する包括的決議案を169対2の圧倒的賛成多数で採択した。反対したのは米国とイスラエルであった。AP通信は、これは国連の最も代表的な機関であるWHOの強固な団結力を示すものであると報じた。

パンデミックが今も世界を脅かしている中、国際社会は結束し、固い連帯を表明した。一方、米国は、パンデミックと闘うべく互いに団結し協力し合うことを促す国連決議に投票するべきこの厳粛なときに、わざわざ厄介者になることを選んだ。これは国際社会が望むところではないし、また、このパンデミックの終焉には役立たない。米国は総会期間中、WHOに関する言及にはことごとく反対し、中国がパンデミックの初期段階に真実を隠ぺいし、「不必要な苦痛とパンデミックの悪化」をもたらしたと非難した。

このような口実は、何も新しいことではない。パンデミックの発生後、米国はWHOが何もせず、中国をえこひいきしたと攻撃し、WHOの改革を要求するとともに、拠出金を削減すると脅した。米国は最近、8千万ドルに上るWHOへの支払い義務履行を拒絶し、それを国連への拠出金に回すことを確認した。米国を含む世界の専門家は、かかる行動はきわめて無責任であり、ウイルスを制御するためのグローバルな取り組みを損ないかねないと指摘している。

国連総会で採択された決議は、国際協力、国際協調主義、相互支援に焦点を合わせている。決議文は、これこそがパンデミックのような地球的規模の危機に効果的に対応する唯一の方法であると指摘している。決議文は、国連加盟国に対して医療・社会的ケアシステムを強化するよう促し、COVID-19と闘ううえで必要なすべての利害関係者と提携するよう働きかけている。

中国代表は演説の中で、米国の根拠のない非難に対して反論しながら、コロナ事態発生当初から、公開された、透明性が保障され、責任を負う方法で国際社会と情報を交換してきた。中国は、早くも今年の1月3日から米国に対し公式的に報告を送り始めた。メディア報道によると、米国はごく早い段階でウイルスの危険性を認めながらも、パニックを回避するためにそれを故意に軽視したという。正直でないのはどちらの側か?

もしも米国がこのパンデミックの終息を心から願うのであれば、スケープゴートを見つけて関心をそちらにそらすのではなく、自国の国民を守ることに集中すべきである。米国は他国の努力を故意に妨害するのではなく、国際法と国際関係における慣例に反する一方的な制裁を直ちに解除し、WHOの努力を非難するのではなく、国際協調主義を受け入れるべきである。

ブルッキングス研究所のジェイミー・ホールズリー客員研究員が指摘したように、米国がCOVID-19の世界的大流行で最悪の被害を受けているという事実は、「大部分が米国の指導者の行動と無為の結果」なのである。

(朝鮮新報)

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