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ゴミ処理工場のリサイクル活動/平壌市牡丹峰区域

2020年10月04日 09:00 主要ニュース 朝鮮半島 共和国

“生活に寄与する多様な製品を”

朝鮮では昨今、生産現場などの廃棄物や遊休資材を回収し、再生・活用する再資源化(リサイクル)が重要な経済政策の一つとして推奨されている。この一環で平壌市では昨年、ゴミ処理工場を各区域に新設した。市全体で1日平均数十トンのゴミを処理し、各種リサイクル製品を生産しているという。一例として、牡丹峰区域都市美化事業所のゴミ処理工場の取り組みを紹介する。

牡丹峰区域都市美化事業所ゴミ処理工場

牡丹峰区域都市美化事業所のゴミ処理工場は、昨年6月から運営を始めた。当初はブロックの生産工程しかなく単品生産からスタートした工場では、1年間、研究開発を進めて、プラスチック管や板紙、ベンゾール、エチレングリコールと製品数を地道に増やしてきた。

技術準備員のキム・グァンチョルさん(40)によれば、ブロックは炭材と、セメント工場から排出されるカリウムを混ぜて生産する。さらに、今年、国家科学院で開発した急結剤を加えてブロックの質向上を実現したという。急結剤も、もみ殻などの廃棄物から生産したもの。ブロック生産において添加剤の役割をする急結剤を加えて生産したブロックは、レンガよりも高品質だとして、需要が高まっているという。工場で生産したブロックは、牡丹峰区域内の建設現場で利用されている。

ブロック生産工程

キムさんは、「昨年末の朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会では、再資源化を経済発展の重要な動力とすることが強調された。われわれはゴミを再資源化する専門工場としてリサイクル製品の多種化を目標に取り組んでいる」と話す。

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