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〈朝青結成65周年、各地でさまざまな取り組み 3〉記念誌を制作、同胞青年へ配布/東京

2020年08月18日 18:04 暮らし・活動

1日、在日本朝鮮青年同盟(朝青)が結成65周年を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が困難な中でも、各地の朝青では趣向を凝らしたさまざまな取り組みで65年の節目を意義深く祝った。

朝青結成65周年に際し、朝青東京東京都本部記念誌「65年の伝統をつなげ、あらたな全盛期へ」が発刊された。

記念誌には、1955年8月1日の朝青結成からの朝青東京の歩みをまとめた沿革史、朝青東京の歴代本部委員長インタビュー、朝青運動を先導する支部責任者らの対談、第24期朝青東京都本部や17つの支部および団体の活動紹介、朝青員たちによる「統一フォト」ページなど、全65ページの企画と広告が掲載されている。

記念誌に見入る朝青員たち(9日)

新型コロナウイルス感染の拡大により日々の活動はままならず、予定していた行事も相次いで中止を余儀なくされ、朝青活動が停滞する中、朝青東京の梁翔泰委員長は「朝青結成65周年の節目の年に、『こんな時しかできないこと』をやろうと。時間を与えられたと思って、今までできなかった地域の歴史を整理し、記録し、後世に残す記念誌を作ろうと思いついた」という。

6月、朝青活動家や総聯の言論機関に勤める朝青員を中心に制作委員会を立ち上げ、企画討論から、調査、取材、執筆、レイアウトなどはもちろん、広告集めまですべてを朝青で担った。決して簡単な作業ではなかった。例えば沿革史をまとめる際には、歴史をさかのぼるほど電子データは残っておらず、朝鮮新報の過去記事を調べ、また当時の関係者らへの聞き取りを通じて、途切れ途切れの歴史を紡いでいった。

そんな記念誌のもうひとつの特徴は、管下すべての支部の活動紹介。朝青東京の記念誌だからこそ、朝青員の皆の顔が見えるものにしようとの思いから企画されたものだ。

制作委のひとり、朝青練馬支部の太正和副委員長は「各支部の活動紹介ページの原稿や写真は、すべて支部の活動家や朝青員に任せた。皆こだわりをもって制作してくれて、日ごろから一生懸命、支部の活動に取り組んでいることが実感できた。朝青員たちのカッコよさを改めて感じた製作期間だった」と語った。太副委員長はまた、大量に送られてくる写真を選別し、熱意が込められた長文を添削しなければならず「心が痛かった」とも話した。

「朝青活動を通して、周りの人や大切な人が笑顔になる。自分も幸せになる。65年の歴史は壮絶なものだが、運動の真髄そしてその生活力は今も昔も変わらないはず。先輩たちがつなげてくれたバトンを、後輩たちにしっかり渡したい」(太正和副委員長)

記念誌は現在、各支部、各班の朝青員たちに届けられている。

9日、記念誌を受け取った台東支部・金杉班の任志恵さん(22)はその場で興味津々にページをめくった。「何より支部紹介ページに知り合いの顔がたくさん出ていて面白い。各地でどんな活動をしているのかも一目でわかるし勉強になる」と笑顔を見せた。任さんは2月に班委員に任命されたが、新型コロナウイルスの影響で計画していた活動はほとんどできていない状態だという。それでも、班の活性化にむけて、地道に活動を続けていると話した。

記念誌が、コロナの禍の中で朝青員の心をつなぐ新たなツールになれば――。梁翔泰委員長はそう話しながら「朝青東京の活動家や朝青員たちは、朝青東京ができないことは他の誰もできない、在日朝鮮人運動をその先頭でけん引するのは自分たちだと、プライドを持っている。その熱い思いがあったから、ここまでできたと思っている」と力を込めた。

朝青結成65周年を境に、まずは今後すべての班を活性化させ、朝青東京のみならず、在日朝鮮人運動のさらなる発展のためまい進していくという。

(李鳳仁)

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