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〈学美の世界 20〉作品を物語として読み解く/金誠民

キツネは王子さまにこう言った。

「とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」(サン=テグジュペリ、「星の王子さま」より)

それは学生美術展で作品を選ぶ人が持ちあわせている大切なスキルである。

絵を前にして…まずは、目に見えるモノを素直にうけとめ感じとる。

次に、目に見える視覚要素の「間」から目に見えない脈を見つけだし焦点をあて、頭の中へとゆっくりと絞り出す。じわりと滲みでた表象を口にくわえ、言葉に変えて絵に吹きかける。すると、作品の輪郭がフワリと浮き上がる。

それは、作品のある部分から作者の頭と体と心の活動を追体験し、言葉に置き換えて可視化することである。ときには作者自身が気づいていない事柄までも見つける。

3つの作品を物語として読み解いた。

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