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「ヘイト禁止条例」全面施行も/川崎で続く排外主義街宣

2020年07月13日 15:25 権利

ヘイトスピーチに対して刑事罰を科す条例が7月から全面施行された川崎市の川崎駅周辺で12日、排外主義団体の日本第一党のメンバーらが街宣を行った。団体は事前にネット上で「7月から施行された川崎ヘイトスピーチ条例のもと、堂々と街頭演説会を開催したい」と書き込んでいた。当日に街宣を行ったのは約20人。「朝鮮学校は国家保安法違反」などと事実と反する旗を立て、「日本で外国人が優先されている」といった外国人差別を煽るような発言を繰り返していた。

街宣を多くのカウンターが取り囲んでいた

一方で街宣を行ったメンバーは「川崎市の職員は発言がヘイトスピーチなのか、録音して審査会にかけてほしい」などと話し、新しく施行された条例を気にかけている様子だった。

現場には約100人のカウンターも集まり、「ヘイトスピーチを監視中」などと書かれたプラカードを掲げ、条例について解説したビラを配るなどし、排外主義に反対する姿勢を示していた。

街宣について市は、職員が立ち合い録音をするなど内容を調査したとし、今後は調査内容を精査していくとしている。

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