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〈それぞれの四季〉最後のコラムにあたって/李月順

アプロ女性ネットの原動力になっているのは、「なぜ、実態調査に取り組んだのか」という問いに対する答え―尊厳をもって生きることができる社会を次の世代に引き継ぎたいという思いである。実態調査は、私たちの存在を可視化し、複合差別の実態を明らかにする。さらに、国際社会や日本社会、そして同胞社会に在日コリアン女性の問題を提示し、議論し、状況を変えるための客観的データとなる。

2016年、アプロのメンバーは部落女性やアイヌ女性とともに、ジュネーブで開かれた女性差別撤廃条約日本審査の場に参加した。審査委員たちに問題を訴え、関心を持ってもらい、日本政府に質問してもらうためである。初めての、それも英語ということでかなり緊張しながら(多くの人の力を借りながら)、委員たちへ用意した資料を手に働きかけた。

結果、勧告には、マイノリティ女性に関する内容が含まれた。2021年には日本の条約実施状況に関する審議が予定されている。

現在、アプロ女性ネットは、第3回実態調査を準備している。今回の実態調査は、「育児・介護・仕事・新型コロナによる影響」を柱にする。

一人でも多くの在日コリアン女性に調査票を届けたい。みなさまのご協力チャルプタッカンミダ。

(大阪市在住、アプロ・未来を創造する在日コリアン女性ネットワーク代表)