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〈取材ノート〉アイスにざわつき

朝大の食堂の冷凍庫を開けると、アイスが山のように積んである。それが毎日、昼食後に配られる。照りつける太陽から逃げるように寄宿舎に戻り、舌の上の冷たさを味わいながら、学友たちと談笑にひたる…。今の朝大の日常風景だ。取材ノート

昼食後のデザートは、臨時休校期間を終えて帰校した最高学年を思い、朝大理事会が決めた生活サポートの一部である。念のために言っておくが、「アイスは一人ひとつ」となっている。

「特別に監視する人は誰もいません。ですが、自覚的に持っていってください。2、3個持っていくと、他の人の分がなくなりますよ」

19日、朝大講堂に集まった最高学年の学生たちに向けて、副理事長はそう念を押した。心を見透かされたのか、学生たちは互いに顔を見合わせ、笑う。講堂がざわつく。この雰囲気、この風景が戻ってくることを、教職員たちは待ち望んでいた。

理事会のサポート策はほかにもある。第1研究棟の多目的室に設置されたカフェの無料利用券6枚、それにミネラルウォーター2㍑の無料引換券10枚。これらが、最高学年の学生一人ひとりに配布される。「今後も学生たちの生活に不便がないよう、できる限りのことに取り組みたい」と、副理事長は話す。

不安は完全に拭い去れないが、なにはともあれ、朝大での生活が部分的にスタートした。静まり返っていたキャンパスに、学生たちの笑い声が帰ってきた。

(徳)