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〈新型コロナと医療〉徹底した予防が一番の鍵/同胞医療従事者に聞く予防対策

日本政府が4月7日に発令した緊急事態宣言が先月25日に全面解除となったが、新型コロナウイルスの猛威はいまだ衰えておらず、5月後半から感染者数が再び増え続けている北九州市の北橋健治市長は「今の状況を一言で言うと、第二波の真っただ中にいる」とするなど、感染拡大の第二波が到来している地域もある。

そういった中でも各地の同胞医療従事者たちは、感染の危険と隣り合わせで多忙に働いている。

共和病院(大阪府生野区)には、コリアンタウンなど同胞の集住地がある関係で在日同胞が多く集う。同院で事務局長を務めている郭良一さんは、現在の病院の対応についてこのように話した。

「当院では、一般診療で来院した患者に発熱や呼吸器症状がある場合、直ちに別室に案内し検査を行ったり、必要に応じて帰国者・接触者相談センターや感染症指定の医療機関への案内を行っている」

多くの病院で行っている感染予防対策のひとつだが、郭さん曰く懸念されることもあるという。

現在、新型コロナの治療用ワクチンがいまだ開発されておらず、患者に的確な治療薬を与えられてない状況だ。また郭さんによれば、新型コロナは風邪やインフルエンザと症状がほぼ変わらないため区別がつきにくいという。

「仕方ないことだが、新型コロナでなくても隔離しなければならないのが今の現状だ」と郭さんは言う。そして「そういった事態から免れるためには、何より徹底した感染予防対策が必須となってくる」と付け加えた。

地域同胞の健康を守るために奉仕する(写真右側が共和病院・郭良一事務局長)

特に同胞社会では、人のつながりが深い。そのため宴会やトンネの付き合いで生じる「3密」を避け、人との間隔を保つことが大切になる。同胞の家を訪問するなど外出をする際にマスクを着用することはもちろん、手洗い、うがいをこまめにすることも忘れてはならない。そういった基本的な対策がウイルスから私たちの身を守ってくれるという。

最後に郭さんは「地域同胞に貢献するのが当病院の方針だ。院内感染を防ぎ、かかりつけの患者が安心して診察できるようにこれからも予防対策を徹底していく」と述べた。

(金紗栄)

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