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〈学生支援緊急給付金問題〉対象が狭く差別的の声に「ゼロ回答」/参院本会議で質疑

2020年06月13日 12:57 主要ニュース 民族教育

参院本会議で質疑に立つ徳永参院議員(参照・参議院インターネット審議中継公式HPより)

新型コロナウイルスの影響で困窮する学生への学生支援緊急給付金と関連し、朝鮮大学校の学生を対象に含むことを求め同校教職員・学生らが要請を行っているなか、8日の参議院本会議で国民民主党の徳永エリ参院議員が、給付対象機関から朝鮮大学校が除外されていることについて質疑を行った。

徳永議員は「対象が狭く差別的だ。学校教育法一条校ではない日本語教育機関は対象となるのに、朝鮮大学校は対象から外されている。なぜか」と質問。

これに対し、安倍首相は「朝鮮大学校をはじめとする各種学校は対象としていないが、これは4月からの高等教育の無償化*や奨学金制度など、これまでの制度と同様の取り扱いを継続したもの」だと説明。対象外とされた理由や、その根拠について説明を求めた同議員の質疑に対し、既存の支援制度と同様の取り扱いをしたとする「ゼロ回答」で対応した。

要請に文科省が回答“多様な学校含むため外れた”

学生支援緊急給付金の対象拡大などを求め、朝大生や人権団体らが開いた記者会見(5月29日)

他方で、NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)は9日、公式HPを通じ、朝大生をはじめとする外国人学生とともに行った5月29日の文科省要請について、同省から回答があったことを明らかにした。

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