スポーツを通じた平和、人権とは/寺島善一さんが語る「孫基禎と五輪」


日本による植民地支配下の1936年ベルリン五輪のマラソン競技に日本代表として出場し、五輪新記録で金メダルを獲得した孫基禎(1912-2002)。その波瀾に満ちた生涯を、寺島善一さん(明治大学名誉教授)は丹念に記録、伝承してきた。寺島さんを講師に招いた学習会「東京2020オリンピックを考える~今なぜ金メダリスト孫基禎に注目するのか?」(6月16日、連合会館、主催=「国連・人権勧告の実現を!」実行委員会)では、孫基禎の生涯、その思想と行動から五輪とは何か、また東京五輪を控える日本社会の課題について問いかけた。

孫さんについて語る寺島さん

「日の丸」を月桂樹に隠して

生前の孫さんと親交がある寺島さんは、孫さんの出身校でもある明治大学で毎年、孫さんの生涯を伝える講義を行ってきたほか、昨年4月には「評伝 孫基禎」(社会評論社)を上梓した。2020年に予定されていた東京五輪を控えて孫さんにまつわる本を著したのは、安倍政権下で日本と朝鮮半島の関係がかつてなく悪化し、歴史修正主義がはびこる中、「朝鮮人に対し人間の尊厳を踏みにじり、人権剥奪する行為は間違いなくあった。孫さんの生涯を書くことによってその事実を書き記し、伝えるため」だったという。

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