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朝鮮各道で水力発電所建設進む/5カ年戦略遂行、電力問題解決で突破口

2020年05月18日 16:19 主要ニュース 経済

国家の持続的な経済発展の土台を構築することを目標に展開されている国家経済発展5カ年戦略(2016~2020年)において、先決条件は電力問題の解決だ。朝鮮では、国家的な関心の下、各地に自然エネルギーを活用した水力発電所建設を計画。電力問題解決の展望を開くべく、急ピッチで建設を進めている。

端川発電所/咸鏡南道

党創建75周年になる今年10月の完工を目指し、国家的な一大プロジェクトとして建設を進めているのが、朝鮮の水力発電所建設史上最大規模とされる端川発電所(咸鏡南道)だ。

端川発電所の建設は、90年に金日成主席が金剛山発電所の建設部門活動家との協議のなかで、新たな水力資源開発方式を導入した「端川発電所建設構想」を提示したことに端を発す。2000年には金正日総書記が党中央委員会で端川発電所建設と関連した指示を出している。

咸鏡南道の端川発電所建設現場(労働新聞)

金正恩委員長は、電力問題を解決するためには端川発電所を建設するべきだとし、16年の朝鮮労働党第7回大会で、最短期間で完成させる課題を示した。翌17年5月から全国家的な事業として建設が推し進められている。

端川発電所は、長津江と虛川江、佳林川をはじめとする河川水を効果的に利用できるよう、両江道三水郡から咸鏡南道端川市まで、約160kmの水路を作り、落差を利用し電気を生産する。8つのダムと発電所が建設されれば、数十万キロワットの発電が可能となる。

労働新聞3日付によると、現在、端川1号水路拡張工事が行われており、今年に入り、4カ月間に約20万6千㎥の水路を拡大、約4万2千㎥のコンクリート打ち込み工事を行ったほか、発電所の水力構造物建設でも成果を上げている。

6つの軍民発電所/江原道

こんにちの社会主義強国建設において、全国を牽引するモデルとされる江原道では近年、経済発展の最重要課題である電力問題を解決し、自力自強を掲げ、道内の経済建設を立体的に進めている。もともとは、ほかの道に比べて工業の土台がぜい弱で、山間部が多いことから農業生産においても不利な土地であった江原道では、「苦難の行軍」と呼ばれる90年末の経済的試練の時期には、道内に中・大規模の発電所が一つもないことから、慢性的な電気不足が続いていた。

江原道の元山軍民発電所(撮影・盧琴順)

このような状況で道では、電力問題の解決を経済発展の最重要課題として捉え、道の人々の力で、安邊青年発電所(02年竣工)、

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