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“気持ちが本当にうれしかった”/神奈川県青商会の高齢同胞支援、感謝の声届く

2020年04月22日 13:49 主要ニュース

4月10日、本紙の公式フェイスブックページに一本のメールが届いた。差出人をみると都内に住む同胞で、神奈川県に高齢の父親が住む実家があるという。送られてきたメッセージを読み進めてみると、そこには、4月初旬、神奈川県青商会が独自に行った県下高齢同胞への物資支援に対する感謝の思いがつづられていた。

神奈川県青商会から届いた支援物資(提供=金卿淑さん)

「昨日、実家に帰ると、テーブルの上に一枚のメッセージが書かれた紙が置いてありました。読むと、高齢のアボジのためにお水とお米を届けたということで、後で弟に聞くと、川崎地域青商会会長と総聯川崎支部委員長が来て、少しでも役に立ちたいと、置いていったそうです。日頃、川崎支部が行うデイサービス『アリランの家』で、アボジがお世話になっているだけでもすごく感謝しているのに、お米とお水までいただけるとは有り難い限りです。感謝の気持ちをどう表現していいかわかりません。…やはり同胞社会はいいですね」

後日、メッセージを送ってくれた東京・小平市在住の金卿淑さん(58)に連絡を取り、詳細を尋ねた。

聞けば、父・金東鎭さん(82)が川崎の実家で一人暮らしをしており、金卿淑さんは定期的に実家と自宅を行き来しサポートする生活をしているという。しかし、今回コロナウイルス感染症が拡大している関係から、日頃父が通うデイサービスも休止になってしまい、通常よりも多く実家に訪ねているそうだ。

そんな矢先のある日、卿淑さんが実家に帰ると、机のうえには朝鮮語、日本語で書かれた県青商会からの手紙が置いてあったという。当時、実家に居た弟に話を聞き、支援のことがわかったのだ。

金卿淑さんは、今回本紙宛てにメールを送ったことについて「日頃、アボジのデイサービスの送り迎えや新報の配達をしてくれる支部委員長、地域青商会会長が来てくれたと聞いて感謝の思いを伝えたかったとし、このような地域の活動はまだまだ知らない人も多いと思うから。もらった同胞やその家族たちは、いまの私とおなじような思いを抱いているはずだ」と話したえうで最後にこうつけ加えた。

「物をもらった、そういう問題じゃない。労力や時間を割いてまで考えてやってくれた、その気持ちが本当にうれしかった」

(韓賢珠)

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