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「松岩菩提」で清掃作業と献花/福岡県・鞍手郡小竹町

炭鉱労働で犠牲になった朝鮮半島出身者や日本人犠牲者(無縁仏)を祀る福岡県鞍手郡小竹町新多の供養塔「松岩菩提」で3月8日、同胞、日本市民らが清掃作業と献花を行った。

毎年、この時期には春季彼岸会供養が行われているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、清掃と献花のみとなった。

同胞と日本市民が清掃作業と献花を行った

この日参加した総聯福岡・筑豊支部の李鐘健委員長をはじめとした関係者たち約20人は1時間ほど掃除や草刈りなどを行い、白い菊の花を供え、手を合わせて冥福を祈った。その後、小竹町合盟供養塔管理組合の山崎浩組合長があいさつした。

供養塔は旧古川鉱業目尾炭鉱の共同墓地跡にある。跡地を購入した業者が墓を壊して、ゴルフ場施設を建設しようとしたことから、遺族や地元の日本人と在日同胞団体が抗議。カンパや募金で1994年、納骨式供養塔が建立された。「松岩(まついわ)」と呼ばれたボタ石が墓標代わりに使われたことから、塔は「松岩菩提」と命名された。

現在、供養塔には254柱の遺骨が納められている。その大部分は朝鮮半島から強制的に連れて来られた人々のものとなっている。

「供養祭」は、遺族や地元の日本市民と在日同胞団体などでつくる管理組合が「過酷な炭鉱労働で大勢の犠牲者が出たことを忘れず、平和や命の尊さを語り継ぐ場にしよう」「炭鉱遺跡として、また反戦・人権を考える場、在日コリアンと日本人の友好を深める場、国際交流の場として維持発展させよう」という目的で、毎年春の彼岸と9月に行われている。

【筑豊分局】