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〈取材ノート〉朝鮮のアスリートに期待

2020年01月30日 13:31 コラム

東京五輪が迫る中、朝鮮のアスリートの活躍が紙面をにぎわせている。

取材ノート昨年、朝鮮は国際大会などで180の金メダルを獲得。お家芸の重量挙げでは、世界屈指の姉妹リフター、リム・ジョンシム、ウンシム。4つの五輪資格競技で連勝した柔道界の新星、キム・ジナ。五輪を現役最後の舞台に定め、レスリング世界選手権を制覇した、世界ランキング1位のパク・ヨンミ。女性アスリートの華々しい活躍が紙面を飾った。

1月24日には朝鮮中央通信が、卓球女子代表チームの五輪団体戦出場権獲得を報じた。五輪出場権と関連した朝鮮メディアの公式報道は初。朝鮮は現在、7種目で出場権を獲得し、夏の大舞台に向けスパートをかける。

昨年、本紙平壌支局では朝鮮代表を取材する機会に恵まれた。

「私の金メダルは、祖国の金メダルです」(跳馬リオ五輪金メダリスト、リ・セグァン)

「自分の力を信じ、記録を更新し続け、世界の舞台で朝鮮国旗をはためかせたい」(重量挙げ、リム・ウンシム)

鍛えぬかれた肉体に1流アスリートの格を感じ、腰の低い取材対応に一瞬でファンになった。怪我や挫折を乗り越えた精神力、祖国を背負う闘志に触れ、皆一様に語った「在日同胞たちとの出会いを楽しみにしています」の言葉に、深い同胞愛の情を感じた。

2020年、日本の中心で朝鮮国旗が翻り、祖国と同胞たちのつながりがより強まる1年になることを願ってやまない。

(宥)

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