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〈本の紹介〉抵抗者―ゲオルク・エルザーと尹奉吉/田村光彰

記憶の抹殺、暴虐の政策に抗う

三一書房、2200円+税、03-6268-9714

1908年に忠清南道に生まれ、日本の侵略と植民地支配に抵抗し、天皇誕生日の祝賀会場で爆弾を投げ、32年に金沢で銃殺刑に処された尹奉吉。1903年にドイツで生まれ、ナチス体制に抗い、ヒトラー暗殺を企て、敗戦直前にダハウ強制収容所で銃殺されたゲオルク・エルザー。本書は、近現代史を、同時代に生きた2人の抵抗者の姿を通して描いたもの。日本とドイツが侵略戦争へと進む中、基本的人権が踏みにじられた過程や人々の抵抗を記すことで、歴史を正しく記憶し、人権を守り、発展させる視点を養おうとする試みだ。

まず語られるのは、日本とドイツが歩んだファシズムへの道順である。

日本の第3代内閣総理大臣を務めた山縣有朋は、「外交戦略論」(1890年)の中で、国家の独立自衛の道は「主権線(国境)」であり、他国にさらに「利益線」が必要であると説く。この侵略思想は、朝鮮・台湾を含むアジア太平洋地域までをも「利益線」に取り込もうとする「大東亜共栄圏」へと繋がっていく。

一方ドイツでは、33年に首相に就任したヒトラーが、欧州の東部地区に新しい「生存権」を設定する外交基本方針を提示。翌年に総統となり、完全な支配権を得たヒトラーの下、「生存権」の拡大は、オーストリア、チェコ、ポーランドを奪い、ソ連侵略へと繋がった。

著者は、両国の侵略思想はついを成すものであるとし、共通するのは自国ファーストの「強盗的論理」であると説く。

市井の人々の人権はどのように踏みにじられたのか。

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