公式アカウント

多くの人々に魅力を/日本陸上競技連盟S級審判員、大阪陸上協会・張正子理事長

2020年01月30日 10:10 スポーツ

スポーツの世界では、競技場の選手に注目が集まることは多いが、試合を裁く審判員にスポットライトが当たることは、あまりない。なぜ進んで、その役回りを担うのか。トップクラスの審判資格を保持する同胞体育人たちの思いに迫った。

大阪の同胞たちにとって年初の恒例行事となっている大阪同胞学生駅伝・マラソン大会。その大会で長年審判長を務めているのが、日本陸上競技連盟S級審判員の資格を持つ大阪府朝鮮陸上競技協会の張正子理事長(65)だ。

「審判長を務めた当初は公式ルールに則った大会にしたくて、『白線を超えたらアカン!』『観客席から下りてこんといて!』と同胞たちを怒鳴っていた。でもよう考えたら、大会の趣旨は楽しむこと。今では、できるだけ静かに見守ろうと心がけている」

大阪陸上協会・張正子理事長

陸上競技にかける真っ直ぐな気持ちは、10代の頃から変わらない。

東大阪中級陸上部で100mハードルを始め、大阪朝高、朝大でも同種目に熱を入れた。師範教育学部・体育科(当時)を卒業すると、体育教師として京都第2初中(当時)に赴任。そこで府内の中級部で初めてとなる陸上部を立ち上げ、赴任初年度の学生中央体育大会で女子チームを総合3位に導いた。85年から14年間務めた京都中高では中、髙級部の陸上部を発足させる。

Facebook にシェア
LINEで送る