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30、40代の若手専門家が中心に/兵庫人権協会が結成

2019年11月12日 17:19 主要ニュース

9日に行われた兵庫人権協会結成総会

在日本朝鮮人兵庫人権協会の結成総会が9日、兵庫県商工会館で行われた。

結成総会には、総聯中央権利福祉局の任京河副局長、総聯兵庫県本部の金徹委員長、在日本朝鮮人人権協会の金奉吉会長をはじめ各地から人権協会役員ら50人が参加。兵庫人権協会の結成は、東京、大阪、九州につづき全国で4番目となった。

黄聖銖会長

結成総会の報告を、公認会計士の黄聖銖さんが行った。

黄さんは、昨年の民族フォーラム以降、結成準備委員会を立ち上げた経緯について「中央人権協会の白文鉉顧問から『兵庫の同胞有資格者たちを集め同胞らの人権を守る団体をつくるべきだ』と助言をうけたこと、民族フォーラムの準備期間に弁護士や税理士、司法書士など神戸朝高出身の若手専門家たちが集う場で、現・神戸朝高の許敬校長から後押しされたこと、また近年、兵庫県が県下朝鮮学校6校への補助金を大幅削減したことが直接的な契機となった」と振り返りながら「若手有資格者たちが、兵庫でも同胞たちを法的に守り、不当な差別に対し専門的に立ち向かう母体が必要だという認識を共有した結果、総聯本部をはじめとする諸団体の支えもあり、早い段階で兵庫人権協会結成を迎えることができた」と参加者たちへ謝意を示した。

結成総会では、初代会長に黄聖銖さん、副会長に李洪章、裵柄秀さんならびに5人の理事が選出された。

同協会の会員は、県下で活躍する20代から40代までの公認会計士、税理士、司法書士、弁護士、大学准教授など。今後兵庫人権協会では、朝鮮学校に対する高校無償化や幼保無償化制度の適用、補助金削減の是正など民族教育を守るための活動に尽力する一方、総聯本部や支部女性同盟、その他県下の諸団体と協力しながら、人権協会が同胞にとって頼れる専門家集団になれるよう多方面での対策を講じていく。

祝賀宴の壇上で、それぞれに決意を述べる若手有資格者をはじめとする会員たち

金徹委員長は、結びの言葉で「日々高まる権利闘争に対する声、兵庫同胞たちの権利意識に合わせ、民族教育を守り同胞たちの生活を法的に支える専門集団の結成を渇望していたなかでの兵庫人権協会の結成。次世代の有資格者たちで結成され頼もしいかぎりだ」と述べ「結成理念を絶えず胸に刻み、時代と同胞たちの要求に合わせ団結力を強化し、活動範囲を拡大していってほしい」とエールを送った。

祝賀宴後、参加者全員で記念撮影を行った

一方、同日夜には、神戸市内で兵庫人権協会結成を祝い祝賀宴が開かれた。祝賀宴には、関係者たちのほか、来賓として日朝友好兵庫県民の会の宮本博美幹事長、渋谷訓幹事、神戸市外国語大学の田中敏彦名誉教授、杉山精一准教授が同席した。

(韓賢珠)

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