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〈第44回バスケ選手権〉埼玉男子が初のメダル獲得

2019年10月25日 11:55 スポーツ

「子どもたちの目標に」

「第44回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会」(10月19~20、小田原アリーナ)では、男子の部で埼玉が準優勝。1993年の発足以降、初のメダルを獲得した。今年は埼玉バスケ協会主管の大会とあって選手や関係者らの喜びもひとしおだった。

埼玉は初戦で強豪・大阪とのシーソーゲームを70‐68で制し勢いに乗ると、続く兵庫、京都にも連勝。予選を全勝し初の決勝進出を決めた。優勝をかけて臨んだ決勝では一時リードを奪うなど最後まで東京を苦しめた。

初のメダルを獲得した埼玉男子

これまでの大会最高成績は4位。韓裕啓主将(30)は今大会での躍進の要因について、優秀選手にも選出された金暉恭選手(21)ら若手の台頭と、3カ月前から取り組んだ週2回の集中練習の成果を強調した。「今年は地元の協会が主管することもあり、例年以上に気合を入れて練習に励んだ。若い力も取り入れながら、チームの持ち味であるガムシャラさや気持ちを前面に出したプレーを披露できた」。一方、大会に出場した選手たちは全員が埼玉初中出身。団結力も大きな武器となった。

決勝戦ではミニバス交流試合に出場した埼玉初中の児童らも大きな声援を送っていた。「子どもたちが見に来てくれてうれしいし力になった。来年の大会で優勝し、ウリハッキョのバスケ部員たち憧れや目標になる籠球団にしていきたい」(韓主将)。

初の決勝の舞台で堂々したプレーを披露した

大きな「ハンデ」を乗り越えての銀メダル獲得だ。93年に設立された埼玉バスケ協会(当時は協議会)は各地に7つある地方バスケ協会の中で唯一、朝高が所在しない地方協会。籠球団の選手が各朝高バスケ部出身者が中心であることから選手集めなどにおいて困難も多いが、役員らをはじめ埼玉同胞バスケ愛好家らの努力により着実に協会や籠球団を発展させた結果が今回の準優勝につながった。

埼玉バスケ協会の崔栄達会長(48)は「埼玉バスケの歴史に新たな歴史を刻んでくれた選手らを誇りに思う。来年は優勝できると信じている」としながら、選手育成や競技の普及に尽力し埼玉同胞バスケ界のさらなる発展へ意欲を見せた。(根)

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