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東京男子が連覇、女子は京都に栄冠/第44回バスケ選手権

第44回バスケ選手権が小田原アリーナで行われた(写真は東京対埼玉の男子決勝戦)

第44回在日本朝鮮人バスケットボール選手権大会(主催=在日本朝鮮人バスケットボール協会、主管=在日本朝鮮人埼玉県バスケットボール協会)が10月19~20日に神奈川県の小田原アリーナで行われた。各地方協会傘下の総聯籠球団の選手や関係者、バスケットボール協会の康徹洙会長をはじめとした協会役員、同胞や日本の関係者らが参加した。

「勝つこと」と「楽しむこと」

今大会には男子7チーム(東京、神奈川、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)、女子6チームが(東京、神奈川、愛知、大阪、京都、兵庫)参加。下は19歳、上は39歳まで幅広い年齢層の同胞バスケ選手たちが出場し、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。

男女ともにそれぞれA、B二つのブロックに分かれて予選を行ったあと、決勝戦を含む各順位ごとの順位決定戦が行われた。

男子決勝戦は東京(白)が制した

男子の部では昨年優勝の東京がAブロックを、初優勝を狙う埼玉がBブロックをそれぞれ首位で通過し決勝へ進出。試合は高い個人技と豊富な運動量でコートを支配した東京が101-75で埼玉を退け、大会連覇を達成した。

「勝つこと」にこだわり成し遂げた連覇だった。昨年の大会終了後、孫昌洙主将(28)が「今以上に走れるチームを作りたい」と話した通り、東京は週1回の練習に負荷の高い走り込みのメニューを取り入れ、正確なシュートや鋭いドリブルをより生かすためのスタミナと足腰の強化に励んだ。厳しい練習を課す中でチーム内にバスケを楽しむことはもとより「勝ってこそ楽しい」という共通認識、「絶対に優勝できる」という揺るぎない自信が生まれた。

孫主将は「年間で1番大きな目標であるバスケ選手権の優勝に向け、どのチームよりも練習してきた自負があった。大会を通じて自信をもってプレーできた」と連覇を喜んだ。東京籠球団では現在、新たな「団員探し」に主体的に取り組みながら、より多くの同胞バスケ愛好家をチームに網羅していくことに力を注いでいる。選手らは今大会での連覇に満足せず、籠球団のさらなる飛躍と大会3連覇を誓っている。

東京の選手、関係者ら

一方、京都と大阪が勝ち進んだ女子の部決勝は、終始試合を優位に進めた京都が59-39で関西勢対決を制した。京都は連覇を達成した16年以来、3大会ぶりの優勝となった。

勝ちにこだわり優勝した東京男子とは対照的に、京都女子は「楽しむこと」を重視し栄冠を手にした。

京都対大阪の女子決勝戦

昨年は人数がそろわず出場がかなわなかった京都は今年、大学生らを中心とした平均年齢21歳のフレッシュな顔ぶれで大会に臨んだ。主将の金毬菜選手(24)や鄭愛華選手(23)がチームを引っ張りながら常に笑顔と声掛けを絶やさずプレーし、タイムアウトごとに円陣を組んで士気を高めはつらつとコートを駆け回ってバスケの楽しさを体現した。

女子の部で優勝した京都の選手たち

金毬菜主将は「みんなバスケが大好きでプレーしている。とにかくチーム全体でバスケを楽しんだことで優勝という結果がついてきた」とし、「これからも楽しむことを大切にしたチームにしていきたい。その延長線が来年の大会連覇につながれば」と笑顔で抱負を語った。

埼玉初中と地元の日本チームによるミニバス交流試合も行われた

大会2日目には埼玉初中初級部バスケ部と小田原の地元ミニバスチームとの交流試合が開催された。男子と女子がそれぞれが試合を行い、バスケを通じて親善を深めた。

新たなチャレンジを

初日の日程終了後、在日本朝鮮人バスケットボール協会常任理事会が開かれた。在日本朝鮮人体育連合会の金政治理事長、バスケットボール協会の康徹洙会長、金孟洙理事長はじめとした役員と地方バスケ協会の会長らが参加した。

常任理事会が行われた

理事会では3人制バスケ「3×3」(スリーエックススリー)事業の推進や朝鮮の国家代表輩出に向けた選手育成事業、今後の大会の運営方針などに対する活発な議論交わされた。また金政治理事長が9月27日~10月7日にかけて朝鮮を訪問した在日朝鮮学生少年籠球訪問団の活動報告を行い祖国での成果を共有した。理事会終了後には懇親会が開かれ、役員や選手たちが共に親睦を深めながら在日バスケのさらなる発展に向けた決意を新たにした。

バスケ協会の康徹洙会長は「朝鮮学校の児童・生徒やバスケの競技人口が少なくなるなど困難なことは多いが、協会役員らが団結してバスケをする子どもたちに夢と目標を与え続けなければならない」とし、「旧態依然としたやり方ではなく、新たなことにチャレンジしながら選手育成や協会の発展に力をつくしたい」と話した。

来年の大会は京都で行われる予定だ。

(丁用根)

大会成績

・男子=①東京②埼玉③大阪

・女子=①京都②大阪③東京

・最優秀選手

男子―孫昌洙(東京) 女子―金毬菜(京都)

・優秀選手

男子―金賢(東京)、金暉恭(埼玉)、韓裕啓(埼玉)、高尚範(大阪)

女子―鄭愛華(京都)、李弥愛(大阪)、梁素美(大阪)、沈里映(東京)

 

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