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火種から同胞社会の灯に/九州青商会が歩んだ数万kmの道のり

2019年09月26日 17:21 主要ニュース

民族フォーラム機に、新たなスタート

「ウリ民族フォーラム2019in九州」(9月22日)を通じて、“Face to Face”、同胞たちと顔と顔でつながることがいかに大切かということを実践で示した九州青商会。この間、九州7県での訪問活動に費やした総移動距離は数万kmに達した。その長い道のりは「ハナロ(一つに)」のスローガンを実現しようとする確固たる決意の表れであり、子どもたちの明るい笑顔につながる未来への道筋であった。

過疎地域の現実

「ハナロ」。その始まりは2016年にあった。

当時、九州民族教育は児童・生徒数の減少や学校運営の悪化などが重なり、深刻な状況に立たされていた。民族教育を強化発展させていくためには、広範な同胞たちの民族心と学校愛に火をつけないといけない―そのような思いから九州青商会が企画したイベントが、県内の朝鮮学校の児童・生徒・園児、青商会が出演した民族教育応援文化コンサート「ハナロ」であった。

2016年に九州青商会が開催した民族教育応援文化コンサート「ハナロ」

開催地は、学校所在地の福岡や北九州ではなく、筑豊初級の休校を境に活気が失われていた筑豊地域をあえて選んだ。結果的に筑豊出身生が数年ぶりに朝鮮学校に通うことに。だが突き詰めればテーマである「ハナロ」、いわば同胞たちの一致団結にあまり変化は見られなかった。

九州地方の組織や同胞社会の弱体化だけが原因ではない。九州青商会の活動にも省みるべき点は多かった。だからこそ青商会は民族フォーラムの開催を決意し、1年間にわたって九州各地の同胞の中へ深く入っていく決意を固めた。メインとなる活動は、九州同胞に「会う」、それだけだ。

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